Yahoo!オークションの手数料改定！LYPプレミアム会員はオワコン？継続するべき？

こんにちは、かしわぎです。

皆様は不用品の処分にネットオークションやフリマサイトを使っているでしょうか。
実店舗で買い取ってもらう手軽さには敵いませんが、より高価で売れる可能性が高いですし、最近は購入者とのやりとりも簡単になり発送の手間も激減しましたので使わない手はありませんよね。
私はYLPプレミアム（旧ヤフープレミアム）に加入するほどのYahoo!オークション（以下ヤフオク）ユーザーで、購入・出品共に度々利用していました。

…していたのですが。この度残念なお知らせがありました。

プレミアム会員である意義の喪失…？

まずはこちらをご覧ください。

■落札システム利用料の改定

2024年6月4日（火）より、出品したオークションが落札されたときに出品者に対して発生する落札システム利用料を一律落札価格の10％（税込）に改定させていただくことになりましたのでお知らせします（特定カテゴリを除きます※1）。

出品時期にかかわらず、2024年6月4日（火）以降に落札された商品については落札システム利用料が落札価格の10%となります。ヤフオク!アプリプレミアムサービス（for iPhone、for Android）の落札システム利用料も同様です。

Yahoo!オークション 落札システム利用料の改定と新施策についてのお知らせ – LYPプレミアム

上記のようにヤフオクのプレミアム会員の落札システム利用料が10％に値上げされました。
これはライバルとなるフリマサイトの最王手メルカリの販売手数料と同じです。
そればかりでなく、ヤフオク通常会員の落札システム利用料も10％なのでプレミアム会員との差が無くなってしまったのです。
また、LYPプレミアム会員は2024年3月31日に読み放題プレミアムの特典を終了していたりと、改定の度にどんどんサービスが悪くなっているのでは…とも言われることがあります。
その上LYPプレミアム会員費は月額508円（税込）※で据え置きです。

こんなことが続くとどんどん利用者が離れてしまうのでは？

LYPプレミアム会員はもうオワコンなのでしょうか。


ここでLYPプレミアム会員の意義について先に結論を書いてしまいます。

あくまでヤフオク利用をメインとして見る場合ですが、
現状は「大体の人は通常会員でOKだがマッチする人は会員になる意義はある！」です。

なぜ上記のような結論に達したのか、次の項からはLYPプレミアム会員のメリット・デメリットを比較し、会員を続けるべき理由について解説していきます。


ただし条件を満たしたユーザーは唯一とも言えるこのデメリットすらありません。
それはソフトバンクもしくはYmobileで携帯電話を契約している方、PayPayカード ゴールドを契約している方です。
上記の方は追加料金無しでLYPプレミアムの全特典が利用可能となるのです。

※Web版（Yahoo!ウォレット決済）の場合の額。iOSアプリ版及びAndroidアプリ版は月額650円(税込)です。

LYPプレミアム会員のメリット5選

まずLYPプレミアム会員になるメリットを記載します。
特典の詳細な内容が知りたい方はこちらから。

1. 特定カテゴリの手数料が破格

はい、最初に書きます。
これがLYPプレミアム会員になるメリットのおおよそ8割だと言っても過言では有りません（諸説あります）。
ヤフオクで規定されている特定カテゴリに類する出品に掛かる手数料・利用料は通常の10％ではなく固定額となっています。
そしてLYPプレミアム会員のみがこのカテゴリへの出品が可能なのです。
特定カテゴリがなんなのかは下記の通りです。

特定カテゴリは一部の中古車・新車、オートバイ、船体などのカテゴリのことで、出品フォームや利用料などが異なります。出品にはLYPプレミアムへの登録が必要です。代金支払い管理サービスの対象外です。

特定カテゴリの取引について – Yahoo!オークション ヘルプ

利用料については下記の通りです。

出品した商品が落札されると落札金額に応じて落札システム利用料がかかります。その他、サービスの利用に応じて料金がかかる場合があります。

出品者にかかる利用料 – Yahoo!オークション ヘルプ

併せて特定カテゴリ毎のシステム利用料をまとめた表を用意しました。

上記の通り、自動車やオートバイなどを出品する際は特定カテゴリ扱いとなり、システム利用料が固定となります。
特にオートバイ車体・水上オートバイのカテゴリは落札システム利用料1,980円のみの支払いでOKという優遇ぶりです。
かしわぎは今までほとんどのバイクや自動車をヤフオクで購入し、乗り換えの際は再びヤフオクで販売していたため、この恩恵に預かりまくりでした。

ではここで比較のための簡単な例を挙げてみます。

僕が出品した原付バイクが50,000円で落札されたとします。

メルカリなど手数料10％のサイトで出品していた場合の手数料は5,000円ですので、
落札価格と差引き45,000円の利益となります。

一方LYPプレミアム会員がヤフオクに出品していた場合の手数料は一律1,980円ですので、
落札価格と差引き48,020円の利益となります。

この取引で3,020円の差額が発生し、LYPプレミアム会員費508円を支払ってもヤフオクに出品した方がお得ですし、特定カテゴリに出品されるような商品はある程度の高額商品であるケースが多い傾向になります。
手数料を加味すると、単純に税込19,800円以上で売れる見込みがある商品であれば迷わずヤフオクで出品するべきと言えますね。
また、ヤフオクは文字通りオークションサイトなので、競り合いにより想定額を上回る金額で落札されることも度々あります。
高額で売れるほど手数料分の差が大きく響いてきますね。

2.出品時のオプションが豊富

プレミアム会員はヤフオク出品の効率をアップさせたり、売れやすく出来る様々な機能が使えます。

LYPプレミアムに登録すると出品でより便利な機能を利用できます。それぞれ利用できる出品機能の違いは以下に記載のとおりです。

LYPプレミアム会員で出品する際に利用できる機能の違いについて – Yahoo!オークション ヘルプ

上記のように便利な機能が満載ですが、個人的にはメリット1で紹介した特定カテゴリへの出品、同時出品可能個数、送料を後から連絡の3点には特にお世話になりました。
特定カテゴリの件はメリット1に書いた通り、プレミアム会員である一番の理由です。
同時出品可能数が増えれば不用品整理の時間が大幅短縮できます。

そして意外と便利だったのが送料を後から連絡の機能。
これさえあれば、大きい出品物がある場合にはとりあえずゆうパックや宅急便での発送を設定してどんどん出品し、大きさは落札後に梱包しながら計測する、なんてことが出来ます。
僕は一般会員だった頃、商品が入る段ボールを用意して梱包、サイズを測って記載して…という作業がめんどくさくて出品するのを先送りにすることが度々ありました。
他にも配送方法を複数設定すれば、送料が気になって購入を躊躇するユーザーに複数の発送方法を提示して入札を促せたり、注目のオークションに表示してウォッチを増やすなんてことも出来ます。
自動再出品も出品物管理の手間が減らせて地味に便利です。

僕のようなものぐさでも気軽に出品できるようになりましたし、各機能をうまく組み合わせて使えば高額入札のチャンスを増やすこともできます。なかなか侮れませんね。

2. ヤフオク、Yahoo!ショッピング利用時の補償がある

LYPプレミアム会員はヤフオクやYahoo!ショッピングでの買い物を対象に、会員限定補償サービス お買いものあんしん補償が利用できます。

※修理補償はYahoo!ショッピングのみ

上記の補償内容の条件で年間最大10万円の補償金を受けとることができます。
幸い私には今のところ、このあんしん補償を利用する機会は訪れていません。
トラブルは無いに越したことはありませんが、万が一に備えてYahoo!自らこういった補償をしてくれるのはとてもありがたく、安心して買い物ができますね。

3. PayPayポイント還元率アップなどの特典多数

ここからは、ヤフオクを利用するという前提とは別の観点から見たメリットをまとめて記載します。
今回の本筋であった「LYPプレミアム会員としてヤフオクを使うメリット・デメリット」から逸脱する内容であるのと同時に、LYPプレミアム会員特典のメリットがヤフオク利用だけに留まらないほどボリュームのあるものであったため、目玉となる特典に絞り、大まかにでも記載するべきと考えたからです。
ひとつずつちまちまと書くのが面倒臭くなったわけでは決してありません。

・PayPayポイント還元率アップ

プレミアム会員とLINE、PayPayと連携することでYahoo!ショッピング利用時に還元されるPayPayポイントがいつでも7％貯まる特典です。
いつでもあらゆる商品でポイント還元の恩恵を受けられるのでPayPay経済圏の人にオススメです。
実店舗利用では最大5％還元の限定クーポンが便利です。

・容量無制限のスマホバックアップ

Yahoo!ではYahoo!かんたんバックアップアプリをリリースしており、こちらは通常会員も5GBまで利用出来ます。
しかしLYPプレミアム会員の保存可能容量はなんと無制限。
コストパフォーマンスの面でiCloudやGoogle One、Amazon Photosの対抗馬となり得ます。
ただし本アプリはスマートフォン専用のためPCのデータを直接保存することは出来ませんのでご注意を。他のサービスとの併用もオススメです。

・1200万種類以上のLINEスタンプ使い放題

なんか地味な特典だなあ…って思いましたか？
僕も最初はそう思いました。
だってスタンプなんて無くてもLINEで会話する分には全く問題無いし、使いたいスタンプは既に購入しています。それだったらLINE MUSIC プレミアムプランを割引くとか、なんなら無料にするとかそういう方が嬉しいなあ…などと図々しいことを考えてました。

しかしいざ使ってみるとその意見は変わりました。
友人が使ってて興味があるけどシリーズ化が進みすぎてて全部買うのもちょっと…と思ってるスタンプ、ありますよね？無いですか？
プレミアム会員ならそんな躊躇はせずに片っ端からダウンロードしてじゃんじゃん使えるのが快感でした。
スタンプを通して話題作りにもなります。

ざっとこんな感じでしょうか。
他にもたくさん特典がありますので、興味がある方はこちらからどうぞ。

いい加減ひとつずつ書くのに疲れたというのもありますが、「LINEマンガを読めるコインが600枚もらえる」って、こんなもんいちいち書く必要無いだろ…とか、「Yahoo!メールのメールボックス容量が無制限に」というのも、Gmailと比べるとちょっと使いにくいと思ってしまったりするメールが無制限になってもなあ…など、思ってても言えないことがありましたので、この程度に留めておきます。

こうしてピックアップしてみると思いの外僕に刺さる点が多いです。

LYPプレミアム会員のデメリット1選

1. 会員費がかかる

1選？1選ってなんだ？こういうのはだいたい2、3個挙げるもんじゃないのか。
と思われた読者の方がいらっしゃっても当然と思います。
しかし僕が紹介するデメリットは上記の通りただ1点。

ズバリ会員費がかかることが唯一にして最大のデメリットです。
細かいことを言うと（ぼくにとっては）別に嬉しくない特典が数多くある割には読み放題プレミアムを終了したり、数年に1度上がる会員費など、不満が無いと言えば嘘になります。
しかし、これがデメリットです！ ド ン ☆ といったように逐一あげつらう気にならない程些末なものだと思ったのも本当でした。ですので書きません。ド ン ☆

ただ、人によってはこの小さなデメリットがプレミアム会員をやめる理由にもなり得てしまうのです。

詳細は次の項で…。

結局プレミアム会員になるべきなの？

ここまで長々とプレミアム会員になるメリットの方が多いと書いてきましたが、「じゃあ最初に書いた大体の人は通常会員でOKってなんなのよ。デメリット1個しかないんでしょ」と思う方も多いと思います。
そうです。そのデメリットが大きいのです。

何度も言うようにLYPプレミアム会員の特典には本記事の序盤に書いたような改定がありましたが、LYPプレミアム会員費は月額508円（税込）です。確かに大した額では無いかと思います。

しかしYahoo!の通常会員やメルカリやその他のフリマサイトは基本無料で利用できるのです。

いくら安かろうと大差のないものが無料であるなら皆そちらを使いますよね。
頻繁に特定カテゴリに出品したり、普段から複数個の商品を出品したりする方でない場合、ヤフオクを利用する上でのメリットは殆どありません。となれば会員費を払う価値はその他に付随する特典に自然と見出すことになるでしょう。
つまり特典に魅力を感じるものが少ない場合は、会員費の元を取れるだけの活用が出来ないと思います。
そういった方は通常会員の方がいいでしょう。スマートフォンやカメラのような電子機器や、プレミアのついたフィギュアなど入札で競り合い→高額落札が予想できるような商品はヤフオクで出品し、数百円の少額で売るつもりの商品はメルカリやジモティーへ出品する…というように複数のサイトを利用すれば充分です。
特定カテゴリへの出品をする場合は多くのフリマサイトを上回るメリットを受けることができるので、出品時のみLYPプレミアムに登録して落札後はすぐに退会するのが無駄がなくて良いのではないでしょうか。

まとめ

ここまでLYPプレミアム会員について解説してきました。
結論としては最初に書いた通りです。純粋なオークション・フリマサイトとしては特定カテゴリの手数料が定額という点、オークションという形式上希望以上の額で売れる可能性がある点が優れています。
それ以外は特別優れていることはありませんので、ご自身が出品するものによってプレミアム会員と通常会員＆フリマサイトをうまく使い分けていきましょう。

ただし最初にも書いたようにソフトバンク・Ymobile利用者、PayPayカード ゴールドをお持ちの方は無料でLYPプレミアム特典が利用できるので加入し得ですのでとりあえずアカウントを連携しておきましょう。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

それでは皆様、良きヤフオクライフを。