イベントバイクと車

【2025年】第52回東京モーターサイクルショー参加レポ。日本最大のバイク見本市は宝の山でした。

イベント

皆様は東京モーターサイクルショーというイベントをご存知でしょうか。
簡単に言えばバイクの大規模展示会です。有名なジャパンモビリティショー(旧:東京モーターショー)という四輪車関係がメインの展示会がありますが、それの2輪版とも言えます。 ここでは国内外バイクメーカーの新型モデルやコンセプトモデルの展示の他、サードパーティーや工具メーカーの用品販売なども行われています。今ではなかなかお目にかかれないレアなクラシックバイクなんかも展示されることが多々あることも魅力のひとつです。

見どころだらけの東京モーターサイクルショーは、バイク好きにとっては年に一回の祭りのようなもの。参加せずにはいられません。
というわけで開催初日となる3月28日の金曜日に友人と共に参加してきました。

東京モーターサイクルショー2025開催概要
  • 開催日時: 2025年3月28日~30日
  • 会場情報: 東京都江東区有明 東京国際展示場(東京ビッグサイト) 東1・2・3・8ホール
  • 開催内容: バイクメーカー・パーツメーカーの製品展示、デモンストレーションなど
  • 公式サイト: https://www.motorcycleshow.org/

東京モーターサイクルショーの見どころを独断と偏見で紹介

2025年東京モーターサイクルショーの会場は東京国際展示場。いわゆる東京ビッグサイトです。いろいろなイベントで何度も訪れたことがある場所ですが、特徴的な入口の建造物を見ると毎度のことながらテンションが上がります。 自動車の展示会であるジャパンモビリティショーが多東西南館で展示を行うのに対して、東京モーターサイクルショーでは東館の一部(1、2、3、8号館)のみと小規模です。バイク人口の少なさもありますし、バイクって物理的に小さいですしね……。
入場前は「ちょっと小ぢんまりしすぎててすぐ見終わっちゃうかもなあ。早く終わったら、隣でやってる犬のイベントでも見ていくかあ」などと言っていました。犬はお前だ
しかし各メーカーの意欲的なコンセプトモデルや新型車を見て歩くうち、あっという間に閉館時間を迎えてしまう結果に。時間を忘れるほど楽しいイベントということを実感しました。

かしわぎ
かしわぎ

今年の入場者は昨年比104%の118,812人
かなりの大盛況で、会場も賑やかだったよ!

次項からは各展示内容について書いていきます。見てきたもの全てを書くとなるとそれはそれは膨大な文章量になってしまうため、今回は僕個人の独断と偏見で気になった・テンションが上がったポイントをかいつまんで紹介していきます。

東8号ホールは体験型イベントがメイン

入口のボードのイラストは出水ぽすか先生

開催初日の午前中は東1~3号ホールまで関係者のみ入場可能となっていましたので先に8号ホールから見ていきます。
東8号ホールではトライアルバイクのまたがり体験の他、プロライダーや白バイ隊員によるデモンストレーション走行など体験型イベントがメインという感じ。デモ走行は午後から開催するようでしたが、他のブースを見て回る時間が惜しかったので泣く泣くスルーしました。
余談ですが、会場に入ってからおおよそバイクに興味が無さそうな女性陣が数多く見受けられ不思議に思っていましたが、この東8ホールに入ってその理由がわかりました。2.5次元アイドルグループ「すとぷり」のさとみさんという方とのコラボイベントの一環でスタンプラリーが開催されていたようで、ここにフォトブースが設営されていたのです。こんな男臭いバイクイベント(失礼)に大勢の女性を引き込んでしまうんですね。アイドルってすごい。

ハーレーやBMWなどの輸入車展示、ユニークなコンセプトモデルあり

アメリカを代表するバイクメーカーであるハーレーダビッドソン。バイクといえばハーレーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ファットボーイやスポーツスターといった大定番もいいですが、僕は最近ロードグライドをはじめとしたツアラーモデルが好きです。理由はアメリカで開催されている『キング・オブ・ザ・バガーズ』というレースのベース車になっているから。およそレース用途に向くとは思えない車体をハチャメチャに改造して豪快にサーキットを走らせる映像は迫力満点。みんなも観よう、キング・オブ・ザ・バガーズ!(映像は実際の製品と異なる場合がございます)

続いてドイツのBMWブース。四輪車で知られる会社ですが、二輪の分野では水平対向2気筒エンジン、いわゆるボクサーツインエンジンで有名です。
伝統あるアドベンチャーバイクのGSシリーズの最新版R1300GSや日本製スーパースポーツに真っ向から対抗したガチガチメチャ速バイクM1000RRなどの人気どころもありましたが、一番賑わっていたのはR20コンセプト周辺でした。2,000ccの水平対向エンジンを搭載したネイキッドモデルで、エンジンの主張がやたら激しいです。スイングアームの形状がユニークですね。
特に目を引くのがそのカラーリング。画像ではわかりにくいですが、黒基調の車体に対して燃料タンクの塗色はピンクです。紫に近い大人な色ではなく、昔あったトヨタ・クラウンのリボーンピンクのようなショッキングピンクのような色合いでした。見てるだけで目が痛くなりそうなカラーは注目を集めるコンセプトモデルには最適なのでしょう。

イギリスの老舗トライアンフバーチカルツインと呼ばれる並列2気筒直列3気筒エンジンで知られており、スポーティなモデルが揃っています。SPEED TRIPLE1200RRは現代解釈版カフェレーサーのような出で立ちで僕好みのスタイリング。
STREET TRIPLE 765RSはストリートファイターの代名詞(僕調べ)とも呼べる戦闘的なスタイルです。僕は結構好きなんですが、以前上司に「なんかフルカウルバイクの事故車みてえだよな」と言われたのが忘れられません。僕は「そ、そうっすね」としか言えず悲しかったです。ストリートファイターの起源としては間違ってないんですけどね……。

その他海外メーカーからの出展も多数。その中でも新興企業の中国メーカーが目に止まりました。
ここ数年で一気に勢力を伸ばしてきたメーカーのCF MOTOQJモーター製バイクは、デザイン面では国産車と比較しても見劣りするものではないように思います。間近で見てもカウルのチリの合いや塗装のクオリティも悪くありません。しかしどうしても純粋な品質を心配してしまいます。以前メガリ250rというイタリアデザイン&中国製バイクを扱ったことがあり、ひどい目に遭った経験が忘れられないからでしょう。さすがにその頃の製品よりは信頼性が向上したでしょうし、信じられないような故障もなくなったとは思いたいです(新車の段階でエンジンがかからない、ブレーキホースの取り回しが悪くて融解し、ブレーキが効かなくなる、など)。アフターサービスの面や取扱代理店の少なさ、パーツの入手性などの問題はまだまだありそうです。
ただ、それらの問題を考慮に入れても、購入意欲を掻き立てるスタイリッシュで個性的なデザインをもったバイクがあるのも事実。特にXO-01 PAPIO125のデュアルヘッドライトを備えるカウルデザインはなかなか好ましいです。メンテナンス頻度やパーツの少なさなど、ある程度の不自由を覚悟すればホンダ・グロムの対抗馬として頑張れそうな気がしますがどうでしょうか。

イタリアのフレームビルダーであるビモータ。カワサキのエンジンを搭載したモデルが3車種展示されていました。
KB4RCはZ1000のエンジンを搭載した個性派ネイキッド。ラジエーターが見当たりませんが、どうやらシート下に設置されている模様。どうして……。

ZX-10Rのエンジンを使用するKB998 Riminiは、スーパーバイク世界選手権に参戦する『Bimota by Kawasaki Racing Team』のレーサーKB998を公道仕様とした市販モデルです。トラスフレームがふつくしい。

Tesi H2 TERAはNinja H2のスーパーチャージドエンジンを搭載したアドベンチャーバイクという、もう何がなんだかわからないモデル。ビモータの代名詞とも呼べるセンターハブステアによる特徴的なフロント周りが目を引きます。

こちらはビモータのブースと併設されていたカワサキのブースです。Ninja1100SX SEZ900SEがお出迎えしてくれます。ちなみに画像がこれしか無いのは、この段階で閉館まで30分を切っていたからです。ペース配分のできない男……。
ハイブリッド車のNinja7 Hybridや電動バイク・Ninja e-1といった意欲的なモデルが並んでいる中で、個人的に気になったのはKLX230シリーズ。シート高を落としてアンダーガードやスタックバーを装備したバリエーションモデル・KLX230シェルパの展示もありました。セローのいない今、安心して不整地へ踏み込める軽量コンパクトなオフロードバイクは貴重です。規制で一度ラインナップ落ちしたKLX230を根気強く売り続けてくれる姿勢には感謝しかありません(でもバイクは買ってません。すみません)。

スズキは大本命DR-Z4S/SMの展示

良くも悪くもとんがったモデルを生み出すことに定評があるスズキブースです。物販コーナーも併設されており、Tシャツやタオルなどのグッズの他、伝統の湯呑み(通称:聖杯)を入手する貴重な機会です。
ただ一応、静岡県浜松市にあるスズキ歴史館に行けば購入できます。スズキの変遷と生産車の歴史が見学できるので興味がある方と鈴菌感染者は行ってみることをオススメします。


僕の好きなSV650GSX-S1000GT、定番のHAYABUSAKATANAなどの展示が目を引きましたが、今回の目玉はなんといっても復活したDR-Zでしょう。EURO5+排ガス規制に適合させたエンジンはシリンダーヘッドなどの部品を新設計している力の入れよう。フューエルインジェクションと前後ABS装備、スロットルバイワイヤ導入に伴いパワーモードセレクトが可能になるなど、電子制御化が進んでますね。
純正状態でも光量不足で車検に落ちることがあったという激暗ヘッドライトもLEDになった
ので、夜間走行の問題は解決しているのでしょうか。

ヘッドライトカウルが薄っぺらくてかっこいい。レーサーみたい。

こちらはオフロードモデルのDR-Z4S。DR-Z400Sの時は正立フォークでしたが、モデルチェンジに併せて倒立フォークに。
マフラーやスイングアーム、フレームなんかも新設計。旧モデルのマイナーチェンジかと思っていましたが、想像以上に手が入っているようです。

今や希少なモタード。これが大売れして各メーカーがこぞってモタード出さないかな(他人事)。

こちらは前後17インチホイールにオンロードタイヤを備えるDR-Z4SM。この色かっこいいすね……。
DR-Zにはローシートも設定され、実際に展示車にまたがってみましたが足つきは良好でした。オフモタは足つきがちょっと……と二の足を踏んでいるライダーの方も安心して乗れるのではないでしょうか。まあいざとなったら縁石があるしね。
ちなみにスロットルバイワイヤ化されているのにもかかわらず、右ハンドルからスロットルワイヤーのようなものが伸びていますが、これはアクセルの遊び調整用だそう。

スズキ伝統のスーパースポーツバイク・GSX-R1000R(現在は生産終了)に、再生カーボン材製カウルなどのサステナブルアイテムを取り入れたレーサー仕様車です。昨年は鈴鹿8時間耐久ロードレースのエクスペリメンタルクラスに出走し、総合8位に入賞しており高い戦闘力を発揮しました。
昨年使用した40%バイオ由来燃料から100%サステナブル燃料に対応し、今年の鈴鹿8耐にも参戦予定とのこと。
MotoGPから撤退したスズキですが、こういった取り組みから再びGPの世界へ戻ってきてほしい……と思っているのは僕だけではないはず。新型GSX-R1000もどうかお願いします。

GSX-8R Tuned by JURI

発売早々各所で高評価を受けたフルカウルスポーツバイクGSX-8Rストリートファイター6のキャラクター・ジュリのコラボモデル。ビビッドな紫のカラーにキャリパーやバーエンドに水色の差し色が冴えてます。
クランクケースに太極図のペイントが入ってるのもキャラクターイメージを反映していていいですね。

ブース内のディスプレイではスズキ製の謎ドラマを上映。9話まであるらしいのですが、時間も押していたため一気見は諦めました。

ヤマハブースに謎のオフロードバイク?YZF-R9などの新モデルにも注目

ヤマハのブースで特に気になったのはこちら。謎のオフロードバイクです。見た感じは250ccほどの大きさでは無さそう。スチールフレームに正立フォーク、前後ABS無しのディスクブレーキ……と、オーソドックスな構成。エンジンは水冷4stのVVA付き。あちこちに汚れが残っており普通に運転されていたようにミエます。
ステッカー類はほとんど剥がされてしまっていますが、以上の条件から海外向けのWR155Rと予想できます。気になってヤマハブースの方に聞いてみました。

かしわぎ
かしわぎ

これって規制適合させて日本発売するんですか?

ヤマハの方
ヤマハの方

このまま出るかどうかはまだなんとも……。全く違うモデルとして発売する可能性もあるかもしれません。

僕のよわよわ記憶力でうろ覚えですがたしかこんな感じのことを話されていたと思います。現在ヤマハは小排気量のオフロード系バイクを持っていないので、期待する人も多いでしょう。
エンジン出力は約17PS/10,000rpmとなかなかのビュンビュン系&シート高880mmとなかなか本気度の高いモデルです。EURO5対応とABSを装備して発売されても良いですが、200cc前後にスープアップしたエンジンを足つきのいい車体に載せて新型セロー的モデルとしても人気が出そうな気がします。
このエンジンをそのまま200cc超までボアアップするのは考えにくいので、排気量アップして出してくるなら新設計エンジンになるのでしょうか。勝手な妄想が膨らみます。

発売前から今年分の受注を終了したYZF-R1に代わる新モデル・YZF-R9。ウィングも装備されて最近のGPマシンっぽくなってます。ベースになったMT-09のフルカウルモデルかと思ったらフレームは新設計だし、キャリパーはブレンボ製モノブロックStylemaだし、あちこちから走りに特化しているという主張を感じます。

TRACER 9 GT+ Y-AMT仕様車は初展示でしょうか。ヘッドライトがいかつすぎます。かっこいい。
Y-AMTという電子制御のクラッチ操作・変速装置を備えており、クラッチレスでの発進・シフトチェンジが可能です。構造としてはホンダのE-Clutchに近いものでしょうか。
クラッチレバーとシフトペダルが廃止され、スイッチボックスのボタンでシフト操作を行います。ヤマハ曰く「クラッチ操作からの開放により、他の操作に集中できる」とのことで、あくまで楽しさを重視したコンセプトだそうです。「クラッチレバーとシフトペダルあってこそのバイク!」と思っているバイク乗りも少なくないのでは……と思うので、これが市場に受け入れられるかどうかが問題ですね。
過去にホンダのDCTもあまり流行らずに終わってしまい、現在はクラッチレバーとシフトペダルがあるE-Cltuchを出してきたので、二の轍を踏むことにならなければいいのですが。

 ー ク サ イ ド

こちら新型MT-09です。アクラポビッチ製サイレンサーに変更されています。最近MTシリーズのイメージコンセプトはなぜかこんな感じですが、ヤマハの中の人はブレードランナーとブラック・レインを徹夜でループでもしてたんでしょうか。

XSR900一族。ヤマハの3気筒エンジン・CP3は様々な種類の車体に搭載されており、バリエーションが非常に豊か、まさに変幻自在です。特にXSR900のビキニカウル装備車と新色のセラミックアイボリーカラーがネオクラシックの雰囲気によくマッチしてますね。いかつすぎないスタイルとカラーリングで、街のどんな風景にも溶け込みそうで人気が出そうです。

ホンダは噂のV3&CB1000Fのコンセプトモデルが目玉。新基準原付も

例のV3。ブレーキキャリパーはニッシンではなく何故かトキコ。

この東京モーターサイクルショー2025一番の目玉(諸説あります)であるホンダV3 E・COMPRESSORにはものすごい人だかりで、写真を撮るのも一苦労でした。
フロント2気筒・リア1気筒のV型3気筒エンジンに電動過給機を装備したコンセプト車両です。リアは片持ちスイングアーム。リンクレスのサスペンションを組み合わせているので、サーキットよりはストリート寄りのバイクになる気がします。ちなみにフレームも含めて実際にこの構成で市販化するかはまだ未定だそう。ラジエーターや電装系もまだ未装着ですしね。

エアクリーナーボックスにはコンパクトな電動過給機を接続。

トップブリッジに2つの穴が空いています。これはハンドルクランプをセットする穴でしょう。ということはスズキ・GSX-S1000GTのようにアップライト過ぎないバーハンドルを取り付けるのかもしれません。

以上の要素から新型V3バイクがどのような形で発売されるか予想してみました。

  • フルカウルで前傾の緩いポジション(VFR800、GSX-S1000GTをイメージ)
  • 加給は低回転から効くトルクフルな味付け
  • ギリ1000cc未満でリッターオーバーのトルク感

上記のような構成で発売されるとすれば、22年に生産を終了したVFR800シリーズのように街乗りからツーリング、峠道も楽しく走れるオールラウンドモデルになるのではないでしょうか。超万能バイクであるCB1300シリーズもファイナルエディションとなってしまったので、その後継車種として期待できそうです。発売が楽しみですね。
ちなみに全て僕の妄想です。VFR800の後継云々も片持ちスイングアーム&V型エンジンという構成から意匠を引き継いだのかなと思っただけです。全てが的外れな可能性もあります。上に書いたように現状で未確定の部分が多いため、次の発表で全く違う姿になっているかもしれません。
「トップブリッジの穴?そんなんありましたっけ?」となる可能性も大いにあります。話半分にお読みいただければ幸いです。

CB1000Fコンセプトウインカーなどは未装着。クラシカルなスタイルにモノサスが新しいようで懐かしい。

こちらも人だかりの多かったCB1000Fコンセプト
ベースはCB1000ホーネットで、CB-F系らしい角張ったタンクとカウルが特徴です。ネオクラシックのCB1000Rが生産し終了したと思いきや、次はジャパニーズネイキッドで攻めてきたという。日本人はこういうの好きですけど海外では発売するのでしょうか。でもFは元々ヨーロッパをターゲットに開発されたと聞きますし、逆輸出って感じで売れるかもしれません。根拠はありません。

補足: スーパーカブ110の品薄はもうしばらく続きそう

ホンダを代表するバイクのひとつであるスーパーカブ50もこのファイナルエディションでついに最後となりました。ファイナルエディションでは専用のカラーとエンブレムを採用。ブース内にあった67年式のスーパーカブと比べるとなかなかデザインを寄せているのが分かります。
ちなみに現在ホンダのカブ系生産ラインでは、このスーパーカブ50ファイナルエディションとハローキティコラボモデルの生産に集中しているため、パーツの大部分を共有するスーパーカブ110の生産を停止しているそうです。そのためほとんどのバイク屋で受注が出来ず、店頭在庫のみの販売となっています。

かしわぎ
かしわぎ

カブ110欲しいんですけど、生産止まってるんですよね?
いつ頃再開されるのでしょうか(買うとは言っていない)。
あと生産再開したら新型になってて大幅値上げとか無いですよね……?

ホンダブースの人
ホンダブースの人

10月頃には再開できると思います。生産再開後も引き続き現行モデルを用意する予定なので、値上がりはしません。

会話はうろ覚えなので確実ではありませんが、今すぐ欲しい人は慌てて中古を探す必要もなさそうです。安心して僕と一緒に気長に待ちましょう(買うとは言っていない)。

スーパーカブ・ライト・コンセプト。110ベースに60km/hメーターやタンデムステップ撤去など、原付一種に準拠した変更がされています。

ちょっと気になっていた『新基準原付』適合車種のプロトタイプであるスーパーカブ・ライト・コンセプトもありました。カブ110をベースに、排気量を109ccのまま5.4馬力まで制限したモデルです。
2025年11月より施行される排ガス規制に対応できない50ccエンジン車の代替として、今年の4月1日より施行された新基準原付の区分に適合させているようです。プロトタイプながら完成度は高く、このまま発売されても良さそうな仕上がり。このカブライト以外、他メーカー含め新基準原付適合車は発表されていませんでした。現行車が生産できなくなる11月までに各社の答えが見られるのを待ちましょう。

新モデル各車。CBR250RRには懐かしいカラーリングがモデルを超えて復活。

その他新型・新色モデルたちも大人気でした。
ホーネットシリーズは癖のないオーソドックスなスタイリングのハイスペックなストリートファイターです。CB750ホーネットは91馬力を発揮する並列2気筒エンジンを搭載しつつ、軽量スリムな車体でいかにも軽快そうで興味をそそられます。フルカウル版を期待しますが、CBR650Rとシェアの奪い合いにならないかちょっと心配です。

レブル250にも、CBR650Rなどに採用されていた電子制御クラッチであるE-Clutchが採用されました。こいつどこまで快適になるんでしょうか。
E-ClutchはヤマハのY-AMTと違い、クラッチレバーとシフトペダルはそのまま。楽したい時はE-Clutchにまかせて(発進時も自動で半クラッチ操作までしてくれるスグレモノ!)、峠道で自分でガチャガチャ操作したい時は手動で操作するなど出来る懐の広さが持ち味です。自動変速などの電子制御に抵抗がある人も受け入れやすいのではないでしょうか。レブルに限らずE-clutch搭載モデルはいずれ乗ってみたいですね。

往年の激レア旧車多数

展示されていた旧車の一部。Z1はZ900のZ1外装仕様かもしれないので”多分”です。

モーターサイクルショーで見られるのは新型モデルだけではありません。過去に生産された往年の名車も数多く展示されています。昔乗っていたバイクなんかがあればテンション爆上がり間違いなしです。僕も昔乗っていたVFR400Rが展示されていて大喜びしました。
バイク屋に行ってもなかなか売っていないような珍しい旧車、しかも極上コンディションの展示車両を目当てに会場に来る方もいるのではないでしょうか。

実戦の香りがする迫力のレーシングマシン

続いてはレーシングマシンの展示について。
バイクレースにはサーキットからオフロード、オートレースなどあらゆる競技が存在し、それぞれの分野で勝つことに特化して進化してきたのがレーシングマシンです。洗練されたスタイルや合理的な機構を備えた車両は見ていて気持ちが盛り上がりますが、そんなレーシングマシンたちを間近で見られるモーターサイクルショーは貴重なチャンスなのです。
展示車の殆どが実際にコースを走行した実戦経験車というのも嬉しいポイント。当時のままの少し焼けた塗装など雰囲気は最高です。

ホンダブース内のレーサー展示。電動オフロードモデルCR ELECTRICはごく短時間であれば450ccのモトクロッサーに近いタイムを叩き出せる性能があるそうで、これからに期待できそうですね。

YAMAHA・YZR-M1 2024(左)とホンダ・RC213V 2025(右)

ヤマハ・YZR-M1 2024(左)とホンダ・RC213V 2025(右)の展示です。ロードレース世界選手権のMotoGPに参戦するために開発された車両で、各社の最新技術が惜しみなく投入されたレーシングマシンの最高峰です。
直列4気筒を搭載するYZRが比較的オーソドックスな形状に見えますね。一方でV4エンジンを搭載するRC213Vのエキゾーストパイプレイアウトやカウル形状はなかなか独特。

どうでもいい話ですが、スポンサーロゴがたくさん描いてあるカウルってかっこいいですよね。

前から見るとYZRは割とおとなしい見た目(次モデルではバカでかいウイングが取り付けられますが)に対して、RC213Vのウイングやテールカウル上のリアウイングの大きさがわかります。この個性的なカウルやウイングは安定性向上やウィリー抑制のため、ひいてはレースに勝つためというひとつの目的のため。個人的にはウイングのないもっとスッキリした過去のレーサーの方が好みではあります。しかし歪な進化を遂げた中にある機能美の極み、みたいなところは“格好良くはないけどすごく好き”です(現行車が好きな方すみません)。
毎年のように進化を続けるGPマシン。ヤマハも直列4気筒エンジンを捨てV型4気筒を採用するとの話が出ています。各社のマシン作りにこれからも要注目です。

スーパーカブのレーサーがありました。バトル・オブ・ボトムリンクという旧車レース用の車両のようです。やたら低くセットされたセパハンがクラシックレーサー風で良いですね

スズキ・FU150は装備一式とセットでレンタルできるバイクレース・RB150用バイクだそう。インドネシアで販売されているスズキ・サトリアF150の系譜でしょうか。カブをはじめとするアンダーボーンフレームがアジアを感じさせます。

オートレース競技車両鈴木圭一郎選手の等身大パネル。車両はスズキ・セアではない単気筒エンジンでメーカーはわかりませんでした(TAKEGAWAの刻印あり)。車両に書いてある船橋オートレース場も2016年に廃止されてますし、まあまあ古そうです。ちなみにオートレースは以前川口まで見に行ってタコ負けした記憶しかありません。

エクストリームライダー小川裕之選手のトライアンフ・デイトナ675。スタント走行のためにタンク上面がこれでもかというくらい凹ませてあります。

変なハンドルを付けたりブレーキ外したり、逆にブレーキキャリパーを幾つも付けたりするような、ただひとつの使用目的のために作られた滅茶苦茶尖ったバイクを走らせる。これがオートレーサーやエクストリームマシンの最大の魅力ですね(諸説あります)。

エバゲリエヴァンゲリオンの新作劇場版とのタイアップとして、エヴァンゲリオンレーシングチームとトリックスターレーシングが手を組み鈴鹿8耐に挑んだカワサキ・ZX-10R。スズキのストリートファイターコラボ車両でも思いましたが、バイクに紫って結構合いますね。

ホンダブースに展示してあったモリワキ・CB1000Fコンセプトのレーサー仕様もいいですね。バカでかいラウンドラジエーターとセパハンが似合います。

あとは94年式ホンダ・NSR500。GP500を走った本物です。やっぱり2stレーサーはたまりません。サイレンサーのレイアウトはいつ見ても惚れ惚れします。

チューニング屋として世界中のバイク乗りに知られるヨシムラアメリカ人が読める数少ない日本語がカタカナのヨシムラだそうです(ほんとかよ)。
HAYABUSAKATANAなど、ヨシムラが手掛けたコンプリートマシンやレーサーがずらりと並んでいました。やっぱりGSX-R750はカクカクしててかっこいいですね。ほしい。

ヨシムラと並ぶレース屋のモリワキ。創設者が師弟関係だったりします。
ホンダCBX750Fのエンジンをチューニングしオリジナルのアルミフレームに搭載したZERO-X7(画像左上)や、カワサキ・Z1をベースにオリジナルパイプフレームを使用したMONSTER Z1000といった名レーサーが拝めます。そんな旧車の中に現行車のXSR900GPが馴染んでるのがちょっと面白いです。こいつのクラシックバイク的造形のクオリティが高いことを再確認させられました。

個性的過ぎるカスタムマシンの数々

最後はカスタムバイクの展示ブースを見ていきましょう。
東京モーターサイクルショーは、各アフターパーツメーカーが自社の技術力をアピールする絶好の機会でもあります。そのため各社が開発したパーツでカスタマイズしたユニークなバイクを見ることが出来るのです。

ドレミコレクションのブースにはCB1100RZ1000MKⅡなどの旧車が並んでいますが、実はこれ全て新しいバイクのカスタム車です。CB1100Rは2022年まで生産されていたCB1100、Z1000MKⅡは現行車のZ900RSをベースに作られています。近くで見ても違和感のない完成度はさすがの一言。ほしい。

ホンダ・モトラクロスカブ110をベースにリメイクしたシン・モトラ。細かいパーツの再現度も高いですね。12or14インチでちょっとワイドなタイヤにして市販化しませんかね?しませんか。

ホンダ・エイプ50CBX400Fを再現した通称CiBiX(チービーエックス)。外装はもとより、エキゾーストパイプがちゃんと交差しているのもポイント高し。ブレーキはCBX400Fと同様インボードディスクをワンオフパーツの足回りに装備するという、執念といえるほどのこだわりっぷり。

突然ですがここで第一回かしわぎ・ナイスエンジン賞(今発足)の受賞車は2台ありました。
まずは画像左側、サンクチュアリー制作のRCM-688。台湾の所有者の方が貸し出してくれたそうです。SC06型CBX(1000cc)をベースに、エンジンボアアップや足回り近代化を行ったカスタム車です。綺麗にまとまっている車体ですが、その展示方法が素晴らしかったため受賞と相成りました。
車体の下に鏡を敷いてあるのです。卑猥だ……。美しいエンジンとエキゾーストパイプを下から覗き込むような視点は圧巻の一言。うーん素晴らしい。

2台目はKN企画制作のBW’s50・SS1/32mile仕様。SS1/32mileとは小排気量車で行うドラッグレースのことで、1/32マイル≒50メートル走という認識でOK。4stエンジンのBW’s50にBW’s100のワンオフパーツまみれにされたエンジンをスワップしたというシロモノです。単気筒から3気筒化を行い、3連キャブとチャンバーで武装してあるという原型を留めないほどの魔改造っぷり。もはや元のパーツがそのまま残っているのかもわかりません。エンジンから3本伸びたチャンバーとフィルターを装備した3連キャブがメカメカしく、レーシー過ぎて見事受賞です。おめでとうございます。

サードパーティーの展示や物販も大賑わい

パーツメーカーの展示も個性的で見応え抜群です。
スマホホルダーやUSB電源などのバイク用アクセサリーパーツでおなじみカエディア(いつもお世話になってます)では某バイク系YouTuberの方のトークが聞けました。握手と写真撮影もしていただけるファンサービスには脱帽です。
トカゲなのに歯がある変なマスコットキャラクターを擁するタイヤメーカーのTIMSUNティムソンではずらりと並べられたタイヤが映えスポットです。若い子の人だかりはありませんでした。
ドライブチェーンメーカーのRKジャパンのブースにはなんとチェーンの鎧武者が。目も光ってるし威圧感が半端じゃありません。気圧されてRKのチェーンを購入してしまうことうけあいです。
スズキ・GSX1100S KATANAのカスタム車RCM-644も展示されていました。しかしこれBSバッテリーの超軽量リチウムイオンバッテリーのデモ車なんですよね。どっちをメインで展示しているのか一瞬わからなくなりました。

ヘルメットやライディングジャケットを取り扱うメーカーのブースも盛んでした。ヘルメットメーカーのSHOEIでは初音ミクやガンダムとのコラボヘルメットが展示されていました。意外と悪くないぞ……。気になったのは電子調光ドライレンズというもので、スイッチひとつで瞬時に透過率が切り替えられる調光シールドだそう。トンネルの出入り口で困惑することが減りそうですね。製品化が待ち遠しいです。
他にも八重洲出版の発行するバイク図鑑、ワークマンの冷却・温熱ベストなど物欲を刺激するブースが数多くあり、都度足が止まってしまいました。
最後まで悩んでいたのが工具メーカー・TONEのブース。毎年多くの商品で半額セールを行っており、ついつい工具を吟味してしまいます。
脳内母に「あんたまたそんなの買おうとして!おんなじのいくつも持ってるでしょう!」と諌められたのでなんとかこらえることが出来ました。
代わりにベスラで半額セールになっていたブレーキパッドを購入しました。

かしわぎ
かしわぎ

これは絶対必要なものだから!!!
無駄な出費じゃないから!!!

とかなんとかやっているうちにいつの間にか閉館時間の18時を回っています。急ぎつつ道中のブースでパンフレットをいただくなどしながら退出しました。

まとめ:バイク好き大喜び!来て見て触って1日中楽しみましょう!

イラストレーターのくまみねさん画。ヨシ!

いつの間にか終わってしまった東京モーターサイクルショー。思えばあっという間でした。毎度のことながら気になる展示が多すぎて最後までゆっくりと見学することが出来ませんね。
今年はドゥカティやピアジオ、アプリリアといったイタリアメーカー、オーストリアのKTM(昨年破産したからそれどころじゃないのかもしれませんが)といった大手が不参加だったのは残念でしたが、その分ひとつのブースに滞在できる時間が多くなったので良しとしましょう。来年以降のモーターサイクルショーで参加してもらえたら嬉しいですね。
今年も色々なバイクにまたがったり、コンセプトモデルについて妄想をはかどらせたりと楽しみ尽くせました。
展示を見るだけではなく、バイクのスタント走行を見たりカタログを読みながらフードコートでゆっくりしたりと、東京モーターサイクルショーにはいろいろな楽しみ方があります。今年のようなアイドルのコラボがあればそれを目当てに行ってみるのもいいでしょう。
年に一度のバイクの祭り。興味がある方は来年以降参加してもいいのではないでしょうか。

かしわぎ
かしわぎ

来年も東京ビッグサイトで待ってるぜ!(行けたら行く)

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