こんにちは、かしわぎです。
今回は自動車の見本市である東京モーターサイクルショー2026に行ってきましたので、見どころや個人的に面白かった展示、アクセスや入場方法などについて解説していきます。バイクが好きな方、ちょっと興味があるという方も楽しめる展示が沢山ありましたので、参考にして貰えればうれしいです。
ジャパンモビリティショー開催は3日間。チケットは早めの事前購入を!

もう終わっているので「なにをいまさら」と思う方もいるでしょうが、モビリティショーの開催概要を記載します。開催日などの情報は以下の通り。
- 開催日(うち一般公開日): 2026年3月27日(金)~3月29日(日)
- 会場: 東京ビッグサイト 西1~4ホール、アトリウム、西屋上展示場
- 入場料※2: 当日…2,800円、前売券…2,400円、ラスト2hourパス…1,900円 等
- ジャパンモビリティショー2026公式サイト
入場に際して購入する必要があるチケットには複数種ありますが、当日に会場近くのコンビニで発券しようとすると多くの場合混雑しているため、チケットは予めネットで購入しておくのがオススメです。今年の分は終わってしまいましたが、来場予定が早く決まれば安価な前売券を手に入れましょう。通常の前売券やペアチケットだけでなく、今回はモンスターストライクグッズ付き入場券という、イラストレーターのタケウチリョースケさんファン歓喜の特殊チケットも販売されました。回りたいブースを絞り込んでいるなら、安価なラスト2hourパスを使うのもいいでしょう。誰といつ行くか、コラボチケットなどはあるか等を予めチェックし、早めにチケットの種類を選定しておくのがオススメです。
いよいよ会場入り!各ブースの個人的見どころを紹介

僕が参加したのは28日(土曜日)。いつも通りの盛況で、人気のブースはすごい人混みで写真撮影も一苦労でした。やっぱりビッグサイトはテンション上がりますね。
中国や欧州メーカーが活気付く輸入車ゾーン
まずは海外のメーカーから。最近波に乗っている多くの中国メーカーをはじめ、世界最古の英国バイクメーカー(今はインドメーカーですが)のロイヤルエンフィールド、韓国のヒョースン、ハーレーダビッドソンと対を成すアメリカンバイクメーカーのインディアンモーターサイクルなどが出展していました。
2017年に中国の重慶から始まった新興メーカーのKOVE(コーベ)ブース。今回はフルカウルのスポーツバイクではなくオフロードバイクの展示がメインでした。例に漏れず軽量ハイパワーかつ比較的低価格と訴求力は抜群です。
特に力を入れてプロモーションされているように感じたエンデューロモデルの450ENDURO Re。ユーロ5+適合しつつ半乾燥重量120kg+単気筒OHCエンジンながら最大出力47.5PSを達成。100万円強で販売予定はかなりのコストパフォーマンスです。

450RALLYはENDURO Reと異なるDOHC単気筒エンジンを搭載。敢えてピークパワーを落として快適性に振り、30Lの大容量ガソリンタンクを組み合わせることで長距離ライドに対応しています(給油口は通常タンク部とシート後端部の2ヵ所に配置)。
800X TOURINGと800X RALLYは799ccDOHC並列2気筒エンジンを搭載。どちらもデュアルヘッドライトと起きたスクリーンがラリーレイドを意識させてかっこいいですね。RALLYは半乾燥重量176kg+最大出力96.5PSの軽量オフロードモデル。ヤマハ・テネレ700やKTM 890 ADVENTUREあたりのライバルになりそうな予感がします。TOURINGは、容量こそ450RALLYに譲るものの、それでも大容量の22Lタンクを装備。フルパニアのラインナップや前19/後17インチのチューブレスタイヤ、フロントダブルディスクブレーキに加えて今回紹介した4台の中で唯一2人乗り対応と、長距離走行に最適化されたパッケージングが魅力的に映りました。

同じく中国・QJ MOTORのブースです。手前にあるのはフルカウルスポーツモデルのSRK400RS。399cc並列4気筒エンジンは最大出力77.6PSと、カワサキ・NINJA ZX-4Rに肉薄します。
ロー&ロングスタイルのクルーザー・SRV400。こちらは末尾にAが付くAMTモデル。クラッチとシフトチェンジを自動化したものです。クラッチレバーがあるのでホンダのE-Clutchに近い仕組みなのでしょうか。ホンダがレブルシリーズにE-CluchやDCT仕様をラインナップしているのを見るに、クルーザーモデルのイージーライド的な手軽さ・気楽さとクラッチ自動化の相性は良いのでしょう。

バイクの中のバイク、メイド・イン・アメリカの代表・ハーレーダビッドソンのブースは今年も大賑わい。定番のCVOシリーズをはじめ、アドベンチャーモデルのパンアメリカ1250などのラインナップも展示されていました。

並列2気筒モデルのX350は普通自動二輪免許で乗ることが出来るためか若いライダーからも人気があり、周囲に人だかりが出来ていました。いつも通り写真は撮り忘れました。

実際にハーレーにまたがってサーキット走行を体験できるシミュレーターがありました。オーリンズとブレンボで武装された姿は、FLツーリングシリーズを改造してサーキットで競い合うレース『ハーレーキング・オブ・ザ・バガーズ』のレーサーを彷彿とさせます。サーキットユースとは正反対とも思えるツーリングモデルに改造を施ししのぎを削り合う、なんともダイナミックでアメリカンなレースはテンション爆上がり間違いなしです。みんなも観よう、キング・オブ・ザ・バガーズ!
ドイツの老舗・BMW。自動車メーカーとして有名ですが、バイクメーカーとしても古い歴史を持ち、多くの根強いファンがいます。展示車両は、フルカウルスポーツバイクのレーシングモデル・M1000RRや、アドベンチャーモデルの雄・R1300GSといった定番車種がずらりと並んでいます。

フルカウルのツーリングモデル・R1300RS ASAは、クラッチレバーをオミットした自動変速機能ASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)を採用。ツーリングの疲労軽減に貢献しそうです。

BMWオフロードモデルの名車・R80G/Sのリバイバル車というかヘリテイジモデル的なオフロードバイク・R12 G/S。BMW・GSに乗って参加するアドベンチャーイベントであるGS Trophy 2026の特別カラーがかっこいいですね。
オーストリアのバイクメーカー・KTMは、レーシングイメージが強く趣味性の高いメーカーです。経営悪化で来年以降のMOTO GPから撤退との噂がありますがどうなるでしょうか。

390DUKEのフロント周りも大型DUKEシリーズに倣ったアグレッシブなスタイルに変更。写真は撮り忘れましたが隣には390アドベンチャーRも。

スーパーモタードの390SMC Rはウィリー状態で展示されていました。跨って撮影もできたので映え写真が撮りたい若者にも大人気です。多分。

貴重な2st250cc単気筒エンジンを搭載するエンデューロモデル・250XC-W。ポリエチレン製の燃料タンクがレーシー。ちなみに公道走行は出来ません。
130PS弱を出力する並列2気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデルである990RC R。取って付けたようなタンデムシートの適当さが昔のスズキ・GSX-R600みたいで好きです。

1390スーパーアドベンチャーS EVOはVツインエンジンから173PSを出力するハイパワーなアドベンチャーバイク。DUKEシリーズと同様アグレッシブなライト周りでスポーティな印象に。公式サイトではなぜかツーリングイメージではなくサーキットをフルバンクでバリバリ攻めている写真が頻出します。お前はどこへ行くんだというはっちゃけ方がたまりません。

もはやチェーンソーメーカーだったことを知らない人もいる(かしわぎ調べ)スウェーデンのハスクバーナ。普通自動二輪車免許で乗れるスヴァルトピレン401や、デュアルパーパスの901ノーデンなどが展示してありました。
写真は、KTM 690SMC Rの兄弟モデルといえる701スーパーモト。エンジンはKTM製690cc水冷単気筒で79PSを発揮。半乾燥重量152kgとパワフルなライトウェイトスポーツです。公式サイトではでかでかと傑作と書いてあり、ハスクバーナの自信のほどが伺えます。僕も欲しい。
サイドカー付きのバイクがありました。URAL NEOと書いてあります。「え?ウラルってあのロシア製バイクのウラル?現代の日本で手に入るの?」と驚きました。現在は中国の向上で製造しているようですね。急激に近代的になったスタイリングが衝撃的です。
エンジンは水冷4st並列2気筒の446ccから33.5PSを出力します。2輪駆動の従来モデル・ギアアップと異なり通常のバイクと同様後輪1輪のみで、変速は前進5段と後進1段。何もかも未知すぎて一度は乗ってみたいモデルです。取扱店が全国にあるので、気になる方は以下のリンクから市場予約してはいかがでしょう。

ちらっと覗いたちょっと珍しいブース。70年代にグランプリで活躍したイタリアのメーカーだったモルビデリは、今は中国の銭江モーターサイクル傘下となっています。やはりここでも中国のバイク業界の成長を感じますね。
続いてはトライアンフのブース。海外車メーカーの中でも特に展示車両も多く、活気があったように思います。デュアルパーパスモデルのタイガーシリーズや3気筒ネイキッドのトライデントシリーズ、2500cc3気筒のモンスターバイク・ロケット3まで置いてあり楽しく過ごせました。
デイトナ660はSHOWA製アジャスタブルサスペンションとブレンボ製ラジアルマウントキャリパーを装備したフルカウルスポーツバイク。セパレートハンドルですが比較的優しめのポジションで、サーキットからツーリングまで幅広く使えそうです。
事故車ストリートファイターのストリートトリプル765 Moto2エディション。オーリンズ製フルアジャスタブルサスペンションにピレリのハイグリップタイヤ・ディアブロ スーパコルサSP V3で固めた足回りを持ちます。クイックシフターやトラックモードABSなんかも装備しており、そのままサーキットを走れそうなパッケージング。ストリートとは一体……。
スピードツイン1200カフェレーサーエディションは、トライアンフ伝統のバーチカルツインを搭載したカフェモデル。ツインサスにセパレートハンドルというクラシカルなスタイリングながらオーリンズ&ブレンボと走りに妥協なしです。
スクランブラー900は黄色+ガンメタのツートンカラーとアップマフラーがスポーティーですね。

こ、これは!と思ったスラクストン400。水冷単気筒DOHC4バルブエンジンを搭載するカフェレーサーです。400ccだからといってもデザインに手抜きはありません。これで85万円はリーズナブルなのでは?

こちらはトラッカー400。他にもスピード400やスクランブラー400Xといった多種多様なモデルも普通二輪クラスにラインナップされています。小排気量帯にも豊富な選択肢があるのは嬉しいですね。

隅の方にぽつんと置いてあったのは、エンデューロモデルのTF250-E。これは全日本クロスカントリー選手権(JNCC)でステファン・グランキスト選手が乗った車体だそう。
スペックシートの馬力の項には13.7PSと書いてありましたが、購入者にはフルパワーキット的なものが渡されるとかどうとかという噂。パチンコ屋の三点方式的な抜け穴なのでしょうか。違いますか。
カワサキ/ビモータは定番ラインナップにミドルクラスを強化
ここからはいよいよ日本メーカーのブースを紹介していきます。まずはカワサキから。定番のフルカウルスーパースポーツ・Ninja ZX-10Rや、往年のクラシックバイクイメージのメグロK3、軽量オフロードバイクのKLX230シリーズなど多彩なラインナップ。

今回カワサキブース内一番の注目株(かしわぎ調べ)Ninja500は、以前より海外で販売していたグローバル版を正式に日本仕様としたモデル。個人輸入に頼らずに正規のカワサキプラザ店で購入・整備対応を受けられるのは安心ですね。
Ninja400をベースに水冷451cc並列2気筒エンジンを搭載したフルカウルスポーツモデルで、最大出力は53PS、最大トルクは43N・mを7,300rpmで発揮します。このNinja500、ベースになったNinja400がそもそも「Ninja250ベースの車体に400ccエンジンを搭載」したいわゆる❝エンジンが勝っている❞モデル。その車体にさらに強力なエンジンを搭載してしまったという、見た目以上のスポーツマシンなのです。普通二輪免許で運転できる排気量帯を絶妙にオーバーしているため、中途半端に感じる人もいるかもしれません。しかし650cc勢より軽量で400cc勢よりパワフルなこのバイクは街乗りだけでなく、ジムカーナといった軽量さが武器になる特定のシチュエーションで活躍できそうです。なかなか玄人向けというかニッチな一台は、かしわぎバイクオブザイヤー大賞(今制定)受賞間違いなしです。

見た目はそのままに、電子制御スロットルや6軸IMU、クイックシフターなどの電子装備を追加、エンジンの各部変更でパワーアップも果たした新型Z900RSシリーズも登場しました。また写真を撮り忘れてしまいましたので、カワサキ公式からの引用で失礼します。やはりZ1イメージのスタイリングを活かしたまま上手くリファインしているZ900RSは大人気で、今回の大幅アップデートもあり購入予約が殺到しそうな予感です。

カワサキブースの隣にあったビモータはイタリアのフレームビルダー。同じくイタリアのバイクメーカー・ドゥカティやホンダなどからエンジン供給を受けて専用設計したフレームに搭載した車両を販売していました。数年前にカワサキ傘下になって以降はカワサキ製エンジンを搭載したスペシャルマシンを製造しています。
前回展示のあったTesi H2 TERAやKB998 Riminiと並んでKB399/ESが登場しました。エンジンとフレームはZX-4RRをベースにSHOWA製の専用フォークを装備し、カウルも一新。上級グレードのESはリアサスをオーリンズに、カウルをカーボン製に変更したスペシャル仕様。どちらもビモータオリジナル車というよりZX-4RRのコンプリートモデル的な立ち位置でしょうか。
ヤマハは豊富なスクーターとファン待望のWR125Rを展示
ヤマハブースは、元祖オートマチックスポーツバイク・TMAX560 TECH MAX、XMAXや新型AEROX等のスクーターの豊富なラインナップが見どころ。それだけではなく貴重な125ccオフロードバイクのWR125Rや、フルカウルスポーツのYZFシリーズ、ストリートファイターのMTシリーズなど、全体的にスポーティなイメージの車両が多い印象でした。
生産終了した原付一種の代替車種が2種類展示されていました。左の写真は電動スクーター・JOG E。定価159,500円と、ホンダ・EM1e:(定価約32万円)を大幅に下回る販売価格を達成しています。バッテリーはEM1e:と同様、バッテリーシェアサービスのガチャコでのバッテリー交換に対応。53kmの航続距離では物足りない人には嬉しいサービスですね。問題はガチャコの普及がそれほど進んでいないこと(現在は東京、埼玉、大阪のみ)、航続距離が必要ならガソリン車を買ったほうが早いということ。積載量が少ない等の問題もありますが、インフラが拡張していけばいずれ改善されることも多いでしょうし、これからに期待です。
そしてJOG ONEは、ホンダが先行していた新基準原付に一石を投じる一台。JOG125をベースに出力を制限し、乗車装置の変更などで一人乗り用に変更しています。以前僕が書いた記事でも予想していた通り、ベーシックなJOG125が選ばれましたね(したり顔)。定価は税込259,600円。ドラムブレーキ&アナログメーターのシンプルな構成、前後10インチタイヤの小回りが利く軽量ボディで、原付一種からの乗り換え先として有力な候補になるでしょう。次は大容量メットインスペースを備えたアクシスZ ONEもお願いします。

丸みを帯びたボディが可愛らしいスクーターのFazzio(ファツィオ)は、パステルイエローが映えるカラーリング。ウインカーやヘッドライトの差し色になっているオレンジ色の部分はアクセサリーパーツで、好みのカラーを選択できるようです。空冷124cc単気筒エンジンに、モーターが発進時に3秒間パワーアシストをするという珍しいハイブリッドスクーター。これは発電用ジェネレーターに逆向きの電流を流すことで、発進時のみモーターとして動作させるというユニークなもの。ぜひ乗ってみたい一台です。比較的コンパクトなので新基準原付としてリファインさせる可能性も……?
現行モデルのシグナスグリファスから再び名称がシグナスXに戻りました。更にスタイリッシュなデザインになり、従来のUBS(前後連動ブレーキ)からついにABSへ進化。赤いブレーキキャリパーが懐かしさを感じさせます。
AEROX(エアロックス)は155ccエンジンを搭載したスポーツスクーターで、NMAX155と同様YECVTを採用。手元のSHIFTボタン操作で疑似シフトダウンを行うことで排気量以上のキビキビとした走りを実現できます。

ついに登場しました。皆様待望のWR125R。XSR125に搭載されている水冷4st125cc単気筒エンジンをベースに、アシストスリッパークラッチのオミット、二時減速比の変更、給排気系の変更や最大トルク発生回転数を大幅に低下させてオフロード走行に最適化しています。国内メーカーの原付二種のフルサイズオフ車というラインナップが消滅して久しく、待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。街乗りから林道ツーリングまで幅広く使えそうで気になる一台です。
昨年マイナーチェンジが施されたYZF-R25/R3。プロジェクターヘッドライトを中央ダクト部に配置し、ポジションランプの追加も相まって精悍な外見に。装備面ではUSB Type-Aやスマホ連携機能、アシストスリッパークラッチのが追加されているようです。ライトグリーンのカラーリングもGOOD。

オーリンズ製サスペンションやカーボン製カウルを装備したYZF-R1M EXCLUSIVE MODEL。非常にレーシーなバイクです。YZF-R1シリーズは26年をもって生産終了になる可能性があり、既に購入予約でいっぱいの店舗もあるようです。新車で手に入るうちにR1に乗りたいという方はお早めにお問い合わせを。
いつものMT-09。独特の世界観の展示がなされています。ダークサイドオブジャパンて。

2026年の全日本ロードレース選手権(JSB1000)に参戦する中須賀克行選手(通称ナカスガサーン)のYZF-R1。今シーズンをもっての引退を発表した中須賀選手ですが、JSB1000での通算100勝がかかっている模様。活躍が期待されます。
こちらはMOTO GP用レーシングマシン・YZR-M1。ライダーはファビオ・クアルタラロ選手。長年採用してきた直列4気筒エンジンと決別し、V型4気筒エンジンを搭載した新モデルです。多くのライバルがV4を採用する中、頑なに直4を使い続けてきたヤマハにとっては大きな決断でしょう(スズキはV4→直4でしたが)。なにもかもが新しく熟成には時間がかかりそうですが今後のレースに期待ですね。
全日本モトクロス選手権に参戦するYAMAHA FACTORY RACING TEAMのYZ450FM。後傾したエンジンに後方排気レイアウトを採用するユニークなモデルです。扱いやすい出力特性を発揮する管長を確保するため、エンジンの回りでとぐろを巻くエキゾーストパイプがかっこいいですね。

こちらは全日本トライアル選手権出場車の電動トライアルバイク・TY-E 3.0。車体の軽さやハイレスポンス&低速域のトルクの強さはエンジン車以上。弱点である航続距離の短さもトライアルのような競技では問題無し。EV車の特性がトライアルにピッタリ合致するんですね。ホンダもEVトライアル車を開発しましたし、これから定着していくジャンルになっていくでしょう。
YZFシリーズはヤマハ発動機創業70周年を記念したスポーティな70th ANNIVERSARYカラーをラインナップ。例によって写真を撮り忘れる抜かりが発生したため、公式サイトから引用させていただいた画像でお送りします。R7のみ現状のラインナップには無く、26年春以降の発売予定。展示はありませんでしたが、北米仕様にも同様のカラーが設定されているようです。
YZF-R7はカラーリングだけでなく、電子制御スロットル(YCC-T)と6軸IMUを実装して大幅アップグレード。中央ダクトにプロジェクターヘッドライトを配置する現行モデルからダクト形状にフィットしたレンズ付きLEDライトに変更されています。

こちらはイメージ元となったホモロゲーションマシンの初代YZF-R7(OW02)。かっこいいですね。

XSR900GPの新色・ライトレディッシュイエローソリッド1も展示されていました。往年のインターカラー(ストロボカラー)はなかなかレーシー。80年代のレーサーイメージそのもので食指が動きます。
車両自体の展示ではありませんが、人気のオフロードバイク・セロー250とWR250R/X用の70th ANNIVERSARYカラーのカウルが展示されていました。隣には部品復刻プロジェクトの一環として、本格2stレーサーレプリカの先駆者(諸説あり)・RZ250(4L3)用の新品のカウルが展示されていました。当時らしいカラーリングはそのままに、割れやすかった箇所に補強を行う等の改良を加えてるようです。旧車をお持ちの方は「いやカウルよりタンクを……」とか「クランクシャフトの復刻を……」といった切実な思いがあるかもしれません。ただカウルが復活するだけで、広大な中古市場を血眼になって探し回らなければいけない部品が減ると思えば大きな進歩です。ちなみに部品復刻プロジェクトの公式サイトには今後も絶版部品を続々復刻予定! ご期待ください!と記載があります。今後の反響次第で更なる部品の復刻が期待できるかもしれませんね。
この他にもTRACER9GT+ Y-AMTやテネレ700など、去年展示されていたバイクもたくさんあって見どころ満載。コンセプトモデルはありませんでしたが、「欲しければ手に入るバイク」の展示は心なしか皆さん真剣に見ていたように感じました。
ホンダは新型CB400SFや噂のV3エンジン車で大盛況
さて、ここからはいよいよ日本車メーカーの展示コーナーの紹介です。まずは世界のホンダブースから。発売されて間もないCB1000SFから定番のグランドツアラー・GOLD WINGまで多種多様な展示内容です。他にもMOTO GPに参戦しているレーシングバイク・RC213V Pro Honda LCR、全日本ロードレース選手権参戦車両のCBR1000RR-R Astemo Pro Honda SI Racing仕様など、貴重なバイクの展示もありました。

2025年のモーターサイクルショーで話題をさらっていったV3 E・COMPRESSORの続報です。
↓前回のモーターサイクルショー2025の記事はこちら↓
名称をV3R 900に改め、カウルやハンドル、冷却系や排気系などのパーツを装備。かなり現実的な状態にアップデートされていました。前回はフレームにエンジンと足回りを組んだだけの状態でしたが、タンク周りのボリュームと短く抑えたテールやライト周りにより塊感あるデザインに。
かしわぎ予想では「前傾の緩いフルカウル車(GSX-S1000GT的モデル)」と予想していましたが大幅に外れましたね。全体的にストリートファイター然としたアップライトなポジションのバイクになりました。
左右に大きく張り出した左右非対称のタンクカバー(シュラウド?)が印象的です。隙間のダクトは過給器へのエア導入をスムーズに行う役割があるのでしょうか。噂の電動コンプレッサーはカウルの隙間に押し込まれています。
ヘッド形状やホイール等、前回展示時から変更された箇所も複数ありますね。エンジンはギリ1000cc未満と予想していましたが、75度V型3気筒900ccと概ね予想通り。ホイールまでボディと同パターンで塗装されたアイコニックなデザインですが、これはこれでかっこいいかもしれません。Z H2やB-KINGのようなフラッグシップストリートファイターとして君臨することが期待されます。個人的にはNinja H2 SXのようなフルカウルスポーツ車も併売してほしいところ。いずれにせよ続報が楽しみですね。

モーターサイクルショー開催前に発表されて話題になっていたCB500SFの日本仕様・CB400SF E-Clutch CONCEPT。前から見た時のタンクの張り出しやデュアルホーン等、前モデルのCB400SFに近いスタイリングに見えます。発売されたら次世代の教習車になったりするのでしょうか。これから免許を取る方がうらやましい。
ちなみにステージ上ではCB400SFの跨り体験的な小イベントが開催されていましたが、司会のホンダスタッフさんが途中で気を失ってしまうのでは?と心配になるくらいテンションが高かったです。
3パターンのカラーリングで展示されていました。前モデルのスーパーフォア(NC42)が2022年後半に生産終了してから約3年半、ついに後継車候補が登場です。主な構成としては以下の通り。
- 新型水冷4気筒エンジン
- フレームはダブルクレードル→ダイヤモンドに
- リアモノショック
- HYPER-VTEC廃止
- E-Cluch搭載(予定)
- デジタルメーター
モノショック化の他、HYPER-VTECや2連砲弾メーターの廃止を理由に「こんなのスーフォアじゃない!」という意見がいたるところから聞こえてきます。気持ちはわからなくもないですし、クラシカルなスタイルをやめたしまったことは寂しくもありますよね。しかし電子制御やエンジン開発技術の進歩により、今のホンダの技術であればHYPER-VTECが無くても十二分に楽しめるエンジンは作れるでしょう(初代スーフォア NC31はVTEC無かったし)。デジタルメーターは視認性も高いですし、モノショックは走行性能向上が期待できます。CB-1だってモノサスだったしね。どうしてもデジタルメーターが受け入れられない人は、TSRがCB1000F用に販売している二眼風メーターカバーを流用するかCB400SF用が発売されるのを待ちましょう。
CB400SFはグローバルモデルのCB500SFのボアダウン版かと思われるため、日本の免許制度に合わせてローカライズされたファンサービス的な車両なのでしょう。わざわざ400版を用意してくれたホンダには感謝しかありません。なによりタンクやテール周りの形状のイメージを残したまま、安易な過去モデルの焼き直しではない新モデルを発表したことは素晴らしいと思います。
Dream CB400FOURを彷彿とさせる綺麗に揃えられたエキゾーストパイプが印象的。CB650系のように右側に寄っていませんが、これはこれでかっこいいですね。
E-Cluchのユニットは、従来のエンジン右側から左側に移動して張り出しを抑制。E-Cluchは有り無しそれぞれのモデルをラインナップするかは不明だそう。まあクラッチ操作がほしいならマニュアルモードで運転すればいいので、E-Cluch無しverは発売しないかもしれません。

価格やスペックが気になるところですが、何にせよ久しぶりのホンダ製400cc4st4気筒。楽しみに待ちましょう。
新型CB400SFと同様のエンジンを搭載するフルカウルスポーツ・CBR400R FOUR。スポーツバイクとして最適なポジションのため、リアフレームを専用設計するという力の入れよう。貴重な中型フルカウル4気筒というパッケージングは人気が出そうですね。

残念ながら見損ねた車両で気になるものをいくつか紹介しておきます。こちらは電動バイクのWN7。スリムさと走行距離を両立するためにフレームを無くし、バッテリーパックにシートレールやヘッドパイプホルダーを直接取り付けるという特殊すぎる構成のようです。ちなみに後進もできるスグレモノ。

ホーネット1000と同型エンジンを搭載し、6軸IMUやスロットルバイワイヤといった電子装備で固めたスポーツツアラー・CB1000GT。緩めのポジションとハーフカウルで長距離ツーリングも楽々的モデルでしょうか。むちゃくちゃかっこいいですね(主観)。

新型電動スクーターのICON e:。こちらはコンセプトモデルではなく実際に販売されます。フル充電で81kmを走行可能で、シート下の26LのメットインスペースやフロントにUSB Type-Aソケットを取り付けたインナーポケット、グローブボックスと、電動スクーターとしては異例なほどの豊富な収納スペースを備えます。製造終了した50cc原付のひとつの代替案といえるでしょう。短距離移動がメインの方は、ディオ110Liteなどの新基準原付とも十分比較対象になるかもしれません。
ホンダはCB400SFを中心にバイクファンの注目を集める車両を数多く提案してくれました。さすがは最大のバイクメーカーですね。
スズキはSVの復活とGSX-8シリーズ躍進の年
皆様お待ちかね、スズキブースの紹介です。良くも悪くも濃い味のバイクを開発し、根強いファンを生み出し続けているメーカーですが、昨今は非常にまとまった完成度の高いモデルを数多く発表しています。しかし個性やこだわりは依然として強く、今回の展示スペースにはアルティメットスポーツの代表・HAYABUSAや、名車のリファインモデル・KATANA、唯一の400cc本格的オフロード/スーパーモタードのDR-Zシリーズなど、魅力的なモデルが多数展示されていました。
新型のGSX-8シリーズの影に隠れ、もはや静かな滅びを待つだけかと思われたSV650シリーズ。しかし欧州ベストセラーモデルの座は簡単には空きませんでした。環境規制を通しただけではなく、「ハーフカウルを付けてツーリングにも行ける万能SVをだなあ……」と、厄介なバイクファンがくどくど言い続けてきたことをスズキは実現してしまったのです。その名もSV-7GX!EICMA2025(ミラノショー)で既に発表されてましたが、モーターサイクルショーには初めての出展です。
フレームや足回り、エンジン形状を見るにそれほど旧SV650とは変わってないように見えますし(排気量も変化無し)、タイヤサイズも同じ。しかし中身の方は、電子制御スロットル化に伴うドライブモードセレクターの実装、トラクションコントロールの実装、クイックシフター装備……と大幅に進化。SV-7GXは「ABS以外なんも付いてねえ」と言われてきたシンプルな構成から脱却した快適スポーツツアラーといえるでしょう。

こちらは兄貴分のGSX-S1000GX。V型2気筒のSV-7GXと異なり、こちらはGSX-R1000(05′)譲りの直列4気筒エンジンを搭載。アルミフレームに電子制御サスペンションや6軸IMU搭載、ETC2.0標準装備など、より高速で快適なツーリングに役立つ機能が満載されています。

最近人気上昇中の775cc並列2気筒エンジンを搭載するGSX-8シリーズ。その中でも注目を集めているのがネオクラシックスタイルのGSX-8T/8TTです。クラシックながらも洗練されたデザインは海外メーカーのような高級感すら感じます(かしわぎの主観です)。癖のないデザインも人気の理由でしょうか。

フルカウルスポーツ・GSX-8Rには、グラスブレイズオレンジが新色としてラインナップ。8Rはシャープなスタイリングとビビッドなカラーの相性が抜群ですね。以前イギリス向けに登場した鮮やかなイエローボディの特別仕様『GSX-8R Kiiro(キイロ) Limited Edition』とかいうふざけたネーミングも非常に印象的でした。ぜひ日本でも販売を。

スズキのスーパースポーツマシン・GSX-R1000R(40th ANNIVERSARYカラー)。こちらは欧州の排ガス&騒音規制に適合させた新モデルです。パッと見の変更点は、フロントカウル左右のカーボン製ウイングレットの追加程度に見えますが、エンジン内部はクランクシャフトやピストン等多くの部品を改良。電子制御系にもアップデートを施したとのこと。欧州の厳しい規制に適合するならぜひ日本仕様も……と思うファンの声が聞こえてきそうです。

パナソニック製折りたたみ電動アシスト自転車のオフタイムをベースに開発された電動バイク・e-PO。かつて存在したレジャーバイク・EPO(エポ)のコンセプトを薄く受け継いでいる気がします。奥に見えるのはe-Address。どちらも原付一種となる電動バイクで、ジャパンモビリティショー2025にも展示されていました。製品としてもかなり現実的にまとまっており、すぐにでも発売できるのでは?と思わせてくれます。スズキは原付二種ベースの新基準原付を用意せず、電動バイクのみで行くのでしょうか。続報が待ち遠しい2車種でした。
VTUBER事務所・ホロライブ所属の輪堂千速さんとスズキのコラボ車・GSX250Rのスペシャルカラー版。本人がデザインしたそうですが、これがなかなかスタイリッシュでかっこいいです。250ccで維持費も安いので、輪堂千速さんファンがこれをきっかけにライダーになる可能性もあるかもしれません。
迫力のレーシングマシン展示
新型車やコンセプトモデルを見るのは楽しいですが、バイクイベントに参加したら見ておきたいのがレーシングバイク。今回もメーカー製ワークスマシンや、パーツメーカーのコンプリートマシンなど数々の車両を拝めました。普段なかなか目にする機会が無いので、このチャンスを活かして目に焼き付けましょう。

日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)のブースには複数台のレーサーが。ホンダとヤマハの車両が並べてあり、両社のライバル関係を表現している気がします。
まずはエンデューロレーサーのヤマハ・YZ250FX、ホンダ・CRF450Rから。
Moto GPレーサーの展示は、ホンダ・RC213Vとヤマハ・YZR-M1。巨大なウイングレットやカーボンファイバー製ブレーキディスクを見ると、勝つためのマシンという雰囲気が感じられますね。このYZRはヤマハブースのV型4気筒ではなく、新直列4気筒のモデルです。

レースといえばヨシムラ、と連想するほどにはスポーツバイクのイメージが定着しているヨシムラジャパン。SERT Motul GSX-R1000RはFIM世界耐久選手権仕様の車両で、2026年も参戦予定です。隣にはGSX-R1100、新モデルのDR-Z4SMをカスタムした車両も早速展示されていました。旧DR-Z400SMのコンプリートモデル・M450Rの現代版復活の可能性も……?

サスペンションメーカーのナイトロンブースには、モリワキエンジニアリングがチューニングしたCB1000Fのレース車両が。昨年もコンセプトモデルとして展示されていましたが、今回は本物のレース走行車に。昨年HSR九州サーキットで開催された、鉄フレームバイクのみが参加できるレース・アイアンスポーツエキスパートで優勝し、ついでにレコードを樹立してしまったバイクです。
スウェーデン発の一流サスペンションメーカー・オーリンズのブースには、89年に登場したスズキのホモロゲーションマシン・GSX-R750RKのレース仕様が。同年代のGSX-R750とはほとんど別物という気合の入れっぷりで、当時のレースへの本気度が伺えます。
チェーンメーカーのDIDは、D.I.D×EVA RACINGコラボチェーンと、エバゲリEVA0号機カラーのCBR250RR(MC51)を展示。
チェーンメーカーのEKチェーンにはGPZ900Rを展示。よく見るとただの製品デモ車ではなく、チューニングショップ・AC SANCTUARYのコンプリートモデル・RCM-664でした。

タイヤメーカーのダンロップブースは、レーシングスリックタイヤを履いたDUNLOP Racing Team with YAHAGI CBR1000RR-R(全日本ロードレース選手権仕様)を展示。極太の専用スイングアームを装備しておりなかなかのレーシーさ。パーツメーカーのブースにもこういった戦闘機がポンと置いてあるからなかなか見逃せません。

ハーレーダビッドソンのブースで紹介したKing of the Baggersの世界大会版ともいえるBagger World Cupにもタイヤ供給をしているようです。
マフラーからバックステップまで様々なカスタムパーツを販売しているOVER Racingのブースに見慣れないバイクが展示してありました。全然わからん。
テイスト・オブ・ツクバなどの旧車レースを目標に制作されたOVER Racing OV-43というらしいです。Z900RS風外装と専用フレームにZX-10Rのエンジンを搭載したレーサーだそうですね。かっこいい(無知蒙昧)。
エクストリームバイクや旧車展示も
レーシングバイクはひたすらにスピードを求め続けたバイクですが、バイクは速さだけを競うものではありません。迫力あるスタント走行や人類未踏の地を目指すために性能を突き詰めた車両もあります。というわけで、ここでは特殊用途のために改造を施された個性的なバイクを紹介していきます。

昨年も展示されていました、エクストリームライダー小川裕之選手のトライアンフ・デイトナ675。巨大なドリブンスプロケットが目に留まります。

毎年開催される日本縦断ラリーイベント・SSTRのブースもありました。レーシングマシンではありませんが、冒険家の風間深志さんが南極点到達を達成したバイク・ウィスパーダンサーが。ヤマハ・TWをベースに同ヤマハのトライアルバイクのTY系エンジンを搭載し、寒冷地向けに徹底的にチューニングを施した車両。
隣には俳優(元レーサー)の風間晋之介さんが2017年にダカールラリーを完走したヤマハ・WR450F RALLYもありました(写真忘れ)。
こういう極限の環境だけに特化・適応させたバイクなんかもグッとくるものがありますね。これを見て冒険に出たくなった方は、SSTRに参加してみてはいかがでしょう。いきなり危険な山岳路を走ることもなく、しっかりとルールが定められた安心イベントです。しかしその行程は1日で全450kmにも及び、なかなかの走り応え(関東圏出発の場合)。興味がある方はSSTR公式サイトへアクセス!

吉本芸人の皆さんの愛車も展示されていました。車両とオーナーを合わせて紹介します(敬称略)。
- キクチウソツカナイ: ホンダ エルシノアMT250
- 下畑博史(パタパタママ): ホンダ VT250F(MC08)リミテッドエディション
- レイザーラモンRG: ホンダ CB1100
レイザーラモンRGさんの愛車は2015年のCB1100にドレミコレクション製のCB1100R風カウルを装着したものらしいです。しかしどれも綺麗に維持していますね。エルシノアなんて53年も前のバイクなのに……。
今回なぜかカワサキ・Z1000MKⅡをあちこちで見かけました。人気の旧車ではありますが、Z2でもGSでもCBでもなくMKⅡなのが渋いです。

ヨシムラブースに展示されていたカワサキ・Z1。純正の良さを活かしつつ、TMR-MJNキャブレターやブレンボ&ダブルディスクとちゃんと強そうなカスタム。

同じくヨシムラのGSX-R1100。白い無塗装カウルがレーシー。ホイールやブレーキ、マフラーなどのファインチューン。フォークのANDFユニットが哀愁を誘います。右奥に見えるのはDR-Z4SM。旧型DR-Z400のヨシムラコンプリートモデル・M450Rの現行版登場の可能性も……?
カスタムパーツやアパレルメーカーも意欲作を多数展開
モーターサイクルショーの展示はバイクメーカーだけではありません。数多あるアフターパーツメーカーやバイクウェアを販売するアパレルメーカーなども多数出店しています。モーターサイクルショーの会場なら、新製品を直接触ったり実際に試着したりできるチャンス。気になるブランドはこの機会にチェックしておくのもオススメです。

カスタムパーツメーカーのOVER RACINGはモンキー125用のアルミ鍛造フレーム・OV-44(多分)のブラックアルマイト仕上げ品を展示。綺麗な切削跡が印象的でした。モンキーでサーキットを走る人がいるのか分かりませんが、剛性アップでコーナーも楽しい仕上がりになります(多分)。

壁sアクティブのXSR900GP用フェンダーレスキット。ウインカーやナンバープレートホルダーも自然に移設し、リフレクターもコンパクトなものに。リアフェンダー周りが後ろへ長く伸びたスタイルが苦手な人には嬉しいアイテムでしょう。

タイのサスペンションメーカー・YSS。お手頃価格ながらなかなかの高性能で、昨今、週末の草レースファンに支持されているブランドです。
多様なメーカーのカスタムパーツやメンテナンスグッズを販売している株式会社プロトのブース。定番のブレーキ用ステンレスメッシュホース・スウェッジラインは昔から根強いファンがいます。ふと展示車両の仕切りを見るとメッシュホースで笑いました。

中国のバッテリーメーカーOUTDO(アウトドゥ)の目玉は新発売のナトリウムイオンバッテリー。今まで聞いたことのないメーカーなので怪しい会社かと疑いましたが、国際規格に適合し、CE等のバッテリーに関する認証も取得済みだそう。無知な僕が馬鹿でした。
会場にいたスタッフさんに話を聞いたり鉛やリチウムイオンバッテリーと比較してみたところ、なかなか良さそうなので、ここでついでに紹介しておきます。
| 各種バッテリーの比較 | |||
|---|---|---|---|
| 鉛(MF/解放型) | リチウムイオン | ナトリウムイオン | |
| 重量 | 重い | 超軽量(鉛の30%程度) | 軽量(鉛の40~50%程度) |
| 寿命(始動回数) | ~10,000回 | ~30,000回 | 80,000回 |
| 始動性 | 良好 | 苦手(寒冷時) | 超良好 (-25℃で始動可能) |
| 自己放電 | 多 | 極小 | 少 |
| 復旧能力(耐過放電) | 復帰可能(状態による) | 復帰困難 | 0Vから復帰可能 |
| 安全性 | 高 | 要注意 (高温・衝撃) | 高(保護装置付) |
| 充電器 | 汎用(鉛用) | 専用 | 汎用(鉛用) |
| 価格 | 安 | 中 | 高 |
ナトリウムイオンバッテリーは、従来の鉛バッテリーの半分程度の重量で軽量化に貢献。さらに低温・高温環境でも安心の機能付きです(高温時は自動で電流を遮断するCIDを内蔵)。
ナトリウムイオンバッテリーなら従来の鉛バッテリーと同じ充電器でOKなので、移行時の初期費用が抑えられます。過放電にも強く、仮に0Vまで放電してしまってからでも復旧が可能というタフさ。ただし現状では発売されて間もないため、同サイズのリチウムイオンバッテリーより高価になる傾向があります。軽さや充電頻度の少なさでいえばリチウムイオンバッテリーが依然として抜きん出ており、一長一短といった具合です。
軽さ・保存性の高さを求めるならリチウムイオンバッテリー、手軽さや冬期のタフさを求めるならナトリウムイオンバッテリーと、自分に合った製品を選択すると良いでしょう。

ヨシムラには自動車用ホイールのラインナップも。
日本の二大ヘルメットメーカーであるARAIとSHOEI。一流メーカーのヘルメットは、ライダーの安心安全のために欠かせませんよね(もちろん他にも有名メーカーはたくさんありますよ)。
SHOEIは伝説のレーサーのカラーリングを模したレプリカヘルメットを展示。新モデルのフラッグシップフルフェイス・X-Fifteenやファンの多いWYVERNシリーズの最新作・WYVERNΦ(ワイバーンゼロ)も注目の商品です。
一方のARAIは、フラッグシップフルフェイスのRX-7Xと同様の帽体を採用しつつ、ダクト類をシンプルな形状に変更して軽量化に努めた新型フルフェイスヘルメット・X-SNCを発表。今年6月以降のリリース予定だそうです。
バイク向けアパレルメーカーのKOMINE。昔はバイクウェアそのもの的ビビッドなカラーリングを施したバイクウェアで、その愛用者を野暮ったいという意味を含み『コミネマン』と揶揄されたものですが、ここ数年のコミネは落ち着いたカラーとデザインでなかなかスタイリッシュ。プロテクターを標準装備していることもありコスパは抜群です。
バイク乗りの味方・ワークマンは今年も出展していました。安価で高品質な防水ウェアを多数リリースしており、バイクに乗る姿勢を考慮した作りになっているものもあり、多くのライダーから注目を集めています。
今回の目玉はXShelterプレミアム超透放湿ウルトラレインジャケット(長い名前だ)。耐水圧は30,000mm。透湿性能は脅威の100,000g/㎡/24h。真夏の雨でも蒸れにくく快適な着心地を実現しているようです。バッグを背負ったまま着用できるように背中側が広げられたり、フロントジッパーにフラップが付いていたりと、細かいところにも気配りが行き届いた作り。ワークマンの新製品は生産数が少なく、すぐ品切れになりがち。気になる方は梅雨シーズン前に早めのチェックを。
オフロードバイク用品を販売するダートフリーク。WR125Rのカスタム車を早速展示していました。チェーンガイドやスキッドプレート、ハンドガードなど、オフロード走行に必要な装備を用意。更に折れにくいコンパクトなLEDウインカーや足つきを良くするローダウンリンク、ツーリングキャリアなどの快適装備を設定している隙の無さ。WR125Rを更に気軽に、より快適に乗れるようなカスタムモデルに仕上がっています。
隣にはダートフリークオリジナルの電動原付・GE-N3/GE-N3mini。miniは前後12インチホイール+車重67kgの取り回しやすい電動バイク。無印版GE-N3は前17/後14インチのオフロードタイヤを装備し、

昨年も見かけた2台が展示されていました。手前はACサンクチュアリー制作のCBX1000コンプリートモデル・RCM-693。昨年の展示はCBX1000INTEGRAをベースとしたRCM-688でしたが、今回はカウルのないネイキッドスタイル。相変わらずCBXのエンジンとエキパイは惚れ惚れしますね。
隣りにあるのはバイクショップ・トラストライトサクセスが制作したCBX400F風エイプ。オリジナルの14インチコムスターホイールや、本物のCBXのようにクロスしたエキパイなど、脅威の再現度。

東京都に本社を置く工具メーカーのTONE(トネ)は、毎年恒例のセールを開催していました。大幅に値引きされた超お買い得価格のため、序盤にここで工具を買い込んでしまい、重い荷物を引きずりながら歩き回る事故が後を絶たないとかどうとか。

中古車買取のバイク王もブースを展開。名作バイク漫画『バリバリ伝説』の主人公・巨摩郡がお金に困って愛車を売りに来たとその愛車CB750F&NS400Rが展示されていました。セパハンとフォークの突き出しが走り屋を感じさせます。

タミヤは精巧なバイクのプラモデルを多数展示。新型CB1000Fも既にキット化されていました。
2021年に創設されたカスタムビルダー・サンダーモーターサイクルズの個性的なバイク達は、日本で設計、中国で生産されています。どこの項に書こうか悩んだのでこちらに。
今回展示されていたのは新モデルのトラッカーモデル・FTS250。オリジナルフレームにCF MOTO製4st250cc水冷単気筒エンジンを搭載しています。シンプルな構成とゼッケンプレートやライトカウルがクラシカルで魅力的。FTR223やグラストラッカーといったバイクが販売終了して久しいですが、お手頃なストリートバイクが欲しかった方の有力な候補になるかもしれません。
見落とした展示たち。パカタナやトライアルデモンストレーションなど
限りある時間であちこち回ったつもりでしたが、帰宅してから改めて調べると普通に見落としもたくさんあったようです。これは見たかったなという展示やイベントを紹介します。
神奈川県のカスタムショップ・モトドーウェルからはカタナ・フォーエバーリトラ。
現行のスズキ・KATANAに、1983年~のGSX750S3 KATANAを模したカウルキット。一部ファンの間で『パカタナ』の愛称で呼ばれた特徴的なスタイルを再現(若干ライト周りが幅広ですが)。リトラクタブルヘッドライトもちゃんとモーターで開閉可能します。しかも周囲の明るさを検知してオートで開閉するというハイテクぶり。気になる方は公式サイトへ。

引用: SUZUKI DIGITAL LIBRARY

国際A級ライダーがトライアルバイクで迫力のパフォーマンスを見せるトライアルデモンストレーション。1日に2、3回開催されているようでしたが、時間が合わず今回は断念しました。
2026年は❞手に入りそう❞な車両展示が楽しい回
今回もなんだかんだ6時間くらいウロウロしました。全体的には購入可能な新発売のモデルを中心に展示している印象でした。コンセプトモデルらしいものもV3R 900程度で、CB400SFやCBR400R FOURは『すぐにでも発売できそう』と思えるほど具体的で現実的な形で発表されていましたね。こういう展示を見ると「これに乗りたいから免許を取ろう」とか「発売までにお金を貯めよう」といったモチベーションの向上に繋がりそうで良いですね。
また海外メーカーは、トライアンフのスラクストン400をはじめとした400シリーズ、KTMのDUKE390&390Adventure R、QJ MOTORの各車など、普通二輪免許で運転できる車両を数多くラインナップしていました。BMWやハーレーからも400cc以下の車両が販売されており、若いライダーが海外メーカー車を検討するきっかけになって、バイク業界が賑わってくれれば何よりです。
新基準原付の行方やいくつかのコンセプトモデルがどうなるのかも気になるので、次回のモーターサイクルショーが既に待ち遠しいですね。


コンセプトモデルがどうなるかも気になるし、
ぜひ来年も参加したいね











































































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