まいどお世話になっております、かしわぎです。
早いものでもう10月。涼しい日は増えてきましたが依然として暑い日もあるので、まだまだエアコンを使う機会もあるかと思います。
僕も窓用エアコンを使っているのですが、最近埃を吹き出したり、ちょっと効きが悪いような気がしてきたので自分で分解清掃してみた結果、見事に問題解消できました。
うちのエアコンも調子悪いから興味はあるけど……エアコンの掃除なんて専門知識も必要で難しいだろうし、道具もたくさん要るんじゃないの?
と、カビの臭いや埃といったトラブルに悩んではいるけど、清掃に躊躇する方もいるのではないでしょうか。
窓用エアコンの清掃には特殊な道具は一切必要ナシ!DIYなので予算も最低限で済みます。
この記事では、
- 窓用エアコンの掃除に必要な道具
- 清掃のコツと注意点
について解説していきます。
早く掃除に必要なことが知りたい!って人はこちらからどうぞ!
⚠️注意⚠️
この記事はDIYでエアコン清掃をしてみたという内容です。作業者・エアコンの機種や状態によっては記事の作業内容とは異なる工程がある場合があります。
故障させてしまう可能性もあるので、あくまで自己責任として十分に注意を払いながら作業しましょう。
自信が無い場合は迷わず清掃業者に頼むのが確実で安心です。始める前にご一考を!
なお本記事は長期間清掃をしていないエアコンの分解清掃をするため、内部の汚れやカビの様子を画像として記載しています。
汚れた物を見るのが苦手という方はご注意ください。
掃除の様子のビフォーアフター画像がお好きな方はお楽しみください。
窓用エアコンが不調!DIYで掃除してみよう
窓用エアコンとは、部屋の窓に本体固定用の枠を装着して取り付けるエアコンのことで、コンパクトかつ特別な施工も不要ととてもお手軽です。
壁に穴を開けたりといった加工が出来ない賃貸や、築年数の古い家にお住いの方で使っている方は意外と多いのではないでしょうか。
そんな僕も窓用エアコンには長らくお世話になっています。
両親が使わなくなったものを頂戴した大昔のエアコンですがしっかり冷やしてくれるので満足していたのですが……先日そのエアコンに不具合が発生しました。
ふと床を見るとエアコンの下に固まった埃が落ちていました。
嫌な予感がしたのでLEDライト片手に吹き出し口を覗き込むと、奥の方に引くほどの埃が溜まっていたのが見えてしまったのです。
僕は「今まで吹き出す風に埃とかカビとか混ざってたのか……この環境は体調崩すんじゃ……」と焦りだしました。なんだか息苦しくて身体がだるいような気がしてきます。プラシーボ効果ってすごい。
気になりだしたらもう頭から離れません。四六時中あいつのことばかり気になってしまい気が気じゃありません。愛のバクダンじゃないんだから。
この状態でも使えなくはないけど、心無しか冷房も弱い気がしていましたし、使用中は埃が床に散らばってしまうので使用を自粛していました。
しかし地球温暖化の影響により一層過酷になった猛暑日のため、気候の変化に弱い僕は3日で限界を迎えました。
「エアコンを掃除しよう」
エアコン掃除なら清掃業者呼んでパッと終わらせて貰えば?
何年使えるか分からない古いエアコンにお金掛けてもなあ……。
それに業者さんは普通の壁掛けエアコン専業がほとんどなんだよ。
調べてみたら窓用エアコン掃除してくれる業者さんも居るけど割高だね。
でも壊したら余計に高く付きそうだけど?
壊れたら買い替えのタイミングだと思えばいいっしょ。
それに俺ぁ元整備士だぞ?へっぽこメカニックなめんな!
などと根拠のない自信と楽観的で浅はかな思考が働いたり働かなかったりした結果、自分で掃除してみることと相成りました。
エアコン掃除に大切なことは3つ!
エアコン掃除を始める前に確認するべきことがあります。これらの確認を怠って作業をすると問題が解消しないばかりかエアコンを故障させてしまうこともあります。
これから説明する3つの要点をしっかり押さえてから取り掛かりましょう。
清掃で解消する問題なのか見極める
まず第一に『今発生してる不調が本当に清掃で解決することなのか』を確認しましょう。
全ての不調の原因が必ず上記の通りとは限りません。参考までにどうぞ。
カビ臭さや埃などは基本的に内部の掃除で解消できることがほとんどです。
逆に清掃では解決しない故障では部品交換などの大規模な修理が発生する場合もあるので、補修費用が高額になりがちです。
また年式の古いモデル故の注意点もあります。
製造から10年経過したエアコンは補修部品の製造が終了している場合があります。
そもそも修理ができない場合もあるので、買い替えも視野に入れましょう。
事前に不調の原因を予想して、DIY作業で解決できるかをしっかり見極めましょう。
必要な道具を揃えよう
窓用エアコンを清掃するためには当然ですが分解するための工具や洗浄するためのブラシや洗剤が必要不可欠です。
というわけで、下に必要なものをまとめたリストを用意しました。
9番は無くてもいいですが、より快適に作業ができますので、余裕があれば用意してもいいです。
このリストを見ながら必要なものを確認しながら準備を進めましょう。
1. プラスドライバー…
分解には必須の工具。ドライバーの先端にはいくつかのサイズが存在し、回すネジに不適切なサイズのドライバーを使用するとネジの頭を潰してしまったり、そもそもネジの頭に対して大きすぎて回せないことがあるので注意しましょう。
エアコンの外装を固定しているのはほぼ全てが2番のネジなので、+2のドライバーを用意すればOKです。
普段工具を触らない人は、
- ネジを緩めるのは反時計回り
- ドライバーは押しながら回す
- ネジに対して出来るだけ真っ直ぐセットする
とりあえずこの3点を意識して使ってください。
幸いエアコンのネジは強い力で締められてることは稀です。押す力はそれほど強くなくてもほとんど緩められるので、使い方をしっかり守ればネジを駄目にすることもないでしょう。
2. パネル剥がし…
外装の樹脂パネルの取り外しに必要な工具です。
外装の隙間にこの工具を差し込んで噛み合いを外すのですが、バイクや車を自分で整備する方以外は持っていないかと思いますので、代わりに使わなくなったクレジットカードやポイントカードで代用してもOKです。
3. 散水ノズルとホース…
庭に水を撒く普通のホースと散水ノズルで、これで大体の汚れを洗い流します。
広い洗浄スペースが取れない、ホースとノズルを使えない・持っていないという方はポータブルシャワーを使うという手もあります。
ちなみに「高圧洗浄機持ってるからそっちの方が汚れ落ちよくない?」という方もいるかと思います。
しかし熱交換器のアルミフィンは薄くて柔らかく、エアコン清掃専用ではない高圧洗浄機の水圧だと強すぎてフィンが曲がってしまうこともあり、そうなると冷却効率が落ちてしまいます。
曲がったフィンを一枚一枚ドライバーで起こして……とやるのも面倒なので、高圧洗浄機の扱いに自信のある方以外は普通の散水ノズルを使いましょう。
4. 洗剤…
熱交換器やファン、内装の発泡スチロールを洗浄するための洗剤です。
基本的には人体にも優しい中性洗剤、埃が固まったところはアルカリ洗剤、カビが発生している場所はカビ取り洗剤と使い分けると綺麗にできます。
※カビ取り洗剤が塩素系洗剤の場合は、酸性の洗剤を併用して混ざってしまうと有毒な塩素ガスが発生する可能性があるため、成分には十分注意しましょう。
5. ブラシとスポンジ…
分解した各部品や熱交換器のアルミフィンを掃除するために使います。
スポンジは台所用スポンジでOK。
硬いブラシでは部品を傷つけてしまうので、ナイロンなどの比較的柔らかいブラシを選びましょう。
使い古しの歯ブラシなどでも代用可能です。
6. 養生テープ…
養生テープは基盤やモーターなど濡れたり壊れると困る箇所を守るために覆ったり(これを『養生』といいます)、外したカプラー(端子の接続部)が動かないように固定したりと色々使えます。
スポンジや傷んだ発泡スチロールの面など崩れやすい部分を避けられればガムテープ(布テープ)で代用しても良いでしょう。
7. マスカー…
マスカーとは布テープとビニールの養生シートが一体となったもので、本来は塗装のマスキング用途で使われるものです。
タオルと養生テープと合わせて基盤などの養生に使用します。
テープで保護したい場所を囲えばその端部からシートを引き出して覆えるので、作業効率は抜群です。
少々手間ですが、ゴミ袋とテープでも養生は出来ますのでそちらで代用する手もあります。
8. タオルやウエス…
外装を拭いたり養生に使ったり余分な水分を吸わせたりと用途は多彩。
最低でもハンカチ、できればハンドタオルくらいの大きさの物を3~4枚用意しましょう。
使い古しの雑巾などでもOKですが、水を拭き取る用途なのである程度の吸水性があるものにしましょう。
9. ゴム手袋やブルーシートなど…
必要な道具は上記の8までですが、併せて手荒れを防ぐゴム手袋や床を汚さないために敷くブルーシートなどもあると更に快適に作業ができます。
その他にも、片付け用のゴミ袋やネジを仕分けるトレイ、狭い場所の汚れ具合を確認するためのLEDライトとマスクなどを用意してもいいでしょう。
作業工程ごとの写真を撮る
突然ですが皆様は記憶力に自信をお持ちでしょうか?
僕は全く自信がありません。
「あ、これ調べなきゃ」と思ってブラウザを起動して「お、新型スマホ?どれどれ……」とgoogleトップページのニュース記事を読みに行ったりと横道に逸れた瞬間、もう何を調べようとしていたかは僕の頭から綺麗に消え去ってしまっています。
そんな僕なので、機械の分解/組み立て手順など、1 2の……ポカン!です。
僕のように記憶力に自信が無い方はスマホで作業工程ごとの写真を撮っておくと、後で確認しながら組み立てができるので非常に便利です。
パーツの位置関係、ネジの場所、繋がっていた端子など、「こんなん忘れへんやろ」と思っても後で分からなくなって後悔することもあるので、やり過ぎというくらい撮るのがコツです。
撮りすぎて困ることは無いのでバンバン撮影しましょう。
実際に窓用エアコンを清掃してみよう
準備が整ったところでいよいよ窓用エアコンの清掃を始めましょう。
大まかなクリーニングの手順を図にまとめました。
ここからは各項目の詳細を書いていきます。
1. 窓枠からエアコンを外す
窓用エアコンの良いところは、室内機と室外機が一体になった構造なので、簡単に取り外して洗浄しやすい場所まで持ち出せるところ。
まずは窓に固定してある枠から外します。エアコン上部の隙間を覗いてみましょう。
窓枠に固定しているボルト2本(1本は取り外し済み)とロック用の金具がありますので、どちらも外します。
上部のボルトは反時計回りに回せば外せます。ロックは上に持ち上げるだけで解除できました。
両方外すと枠の下側のみでエアコン本体を支えているだけになるので、手を添えておきましょう。
他にボルトや金具で固定されていないかを確認しましょう。何も無いならそのままエアコンを斜め上方向に引き抜くように持ち上げれば枠から取り外せましたので、洗浄しやすい屋外まで運びまs……
おっっも……。
想像よりだいぶ重いです。貼ってあるラベルを見ると重量25kgの記載が。
どうやら窓用エアコンはどれも20kg前後はあるようです。作業される方は腰を壊さないようにご注意ください。運搬だけでも手伝ってもらえる人が居ると楽できます。
ヨタヨタしながらなんとか屋外に運び出せました。
ベランダや浴室で作業する方、床を汚したくない・掃除の手間を省きたい方はここでブルーシートを敷いておきましょう。
遅くなりましたがここで機種について簡単に説明しておきます。
ホリエ電機のウインド形エアコンHAC-140NWKというモデルらしいです(ウインドウ形エアコンじゃないんだ)。
ホリエ電機ってどこ……。
使っていた僕も知らないメーカーでした。調べてみると1998年まで神奈川県横浜市に存在したメーカーだそうです。
さすがに古すぎて補修部品の入手は絶望的ですし、同様の理由で清掃してくれる業者さんもほとんど居ないでしょう。
必然的にDIYでの清掃か買い替えしか選択肢がなかったわけですね。
2. 外装を取り外す
気を取り直して作業を続けましょう。
エアコンを清掃するためには、外装を分解して内部をまんべんなく洗浄出来るような状態にすることが必要です。
外装の外し方もよくわからないし、面倒臭いなあ……。
大体でいいからそのまま高圧洗浄機で洗っちゃおう!
十分な養生をせずに洗ったら故障するかも!
汚れも落としきれないし、洗い流したゴミも底に溜まるだけだよ!
分解する重要性が分かったところで、早速作業していきましょう。
外装のパネル類は固定しているネジやスナップフィットという部品同士の噛み合わせ部分を外すことで取り外すことが出来ます。
まずは前側のパネルから取り掛かります。
赤○の部分、左下にネジが付いてますので外します。反対側にも同様のネジがあるので同じように外しましょう。
側面の中間辺りにもネジがあるのでこちらも取り外し。反対側も同様に。
吹き出し口、ルーバーの奥。こんなところにもネジが有りました。
見えにくいところにネジが隠れていることもありますので、全面くまなくチェックしましょう。
背面の赤○部分にあるネジを取り外します。
青○の部分のネジは外さなくても外側のパネルごと取り外せそうな感じでしたが、外し忘れたネジの見落としが無いか確認するために一応外しておきました。
一通りネジを外したら残るはスナップフィットです。
スナップフィットは無理やり外そうとすると外装を痛めたり割ってしまったりすることもあります。
古い機種では樹脂の劣化が進み柔軟性が失われている場合も多いのでより慎重に。
図のように隙間にパネル剥がし(古いカード)を差し込んでパネルを浮かせます。そのままスナップフィットのツメを押し込みながらエアコン前面側に向かって押すと噛み合いが外れます。
左右にあるのでツメを押し込む指の痛みに堪えつつ外しました。
前面パネルが外れました。
汚っ……
熱交換器のフィンにこれでもかという程の埃が詰まっていました。さすがの僕もこれには苦笑い。一刻も早くキレイにしなくてはいけません。
ある程度洗浄する部分は露出しましたが、シロッコファンがまだ十分に見えませんので分解を続けます。
とりあえず赤○のネジを外しました。
上面のネジ3つを外します。
画像上側のネジ2本は窓枠への取付金具を留めているネジ、右下は上面パネルと本体下部を繋いでいるステーを留めているネジです。
ステーの下側もネジ留めされていますのでこれも外します。
これで背面パネルと上部パネル、ステーが外せます。上面にはシロッコファン上軸のホルダーと発泡スチロールが分割できるので、一緒に外しました。
次は背面のボディ(名称不明)を取り外しますが、その前に繋がっている配線を外します。
まずは上部から伸びてくる配線を辿ってどのカプラーを外すか確認。
ロックのツメを押し込みながら引き抜くだけ。配線を持って引っ張ると断線することもあるので、カプラーの部分をつまんで外しましょう。
あとは背面側に引けば発泡スチロールのボディ部分が外せます。
あとはボディ下部を覆っているパネルを取り外しましょう。
赤○のネジを外します。
側面にもネジがあり、これを外せばパネルが取り外せます。これで外装一式は取り外せました。
3. シロッコファンを外す
最後に外すのはシロッコファンです。
シロッコファンとは円筒状の送風ファンで、コイツがぐるぐる回って風を起こします。
今回の埃吐き出し現象はこのファンに埃が付着してるから発生しているわけですので、外してしっかりキレイにしたいところです。
2枚の板状の物が冷媒ガスを循環させて冷やしている熱交換器。その間にある2本の筒状の部品がシロッコファンです。
ファンの一部分だけ隙間が広く取ってある場所があり、その隙間からファンを固定しているネジにアクセスできます。
全部抜いても良いですが、緩めるだけでファンを取り外せるので、反時計方向に3回程度回してファンを上に引き上げればOKです。
これで分解作業は完了。残すはキレイにするだけです。
4. 養生
「分解も終わったしあとは全力で洗うだけだ!うおおおおおお!」
と意気込むのは良いことですが、清掃の前には養生をしなくてはいけません。
養生とは、壊しては行けない部分を保護する作業のことで、エアコンの掃除ではモーターや基盤などの水が侵入すると困る箇所をテープなどで覆って対処します。
今回はモーター、基盤、端子類とスイッチ類を保護します。
また写真を撮っていない抜かりが発生しましたので、基盤部分の養生の様子を僕のクソみたいな手描き図解によって説明させていただきます。
マスカー(ビニールシート)で全体を保護して、もし水が入ってしまっても内側のタオルが吸水するという二段構えにするのがポイントです。
シロッコファンの軸にはモーターが入っていますので、こちらもテープとタオルで軸ごと覆った上からマスカーでカバーしましょう。
5. 洗浄
ここまでやってやっと清掃を始められます。
まずはブラシやウエスを使って全体の大まかな砂や埃を落としましょう。
これで洗剤を塗布する時にしっかり浸透させることができます。
フィンやフィルターを掃除する時はゴシゴシと強くブラシがけをすると傷つけてしまうこともあるので、軽い力でブラシを使うように意識しましょう。
特にフィルターは柔らかく、簡単に穴が開いてしまうので特に気をつけます。
あらかた埃を落としたら洗剤を塗布します。
軽い汚れは中性洗剤、こびり付いた埃や汚れはアルカリ洗剤、カビにはカビ取り洗剤と使い分けましょう。
まんべんなく塗布したら15分~30分ほど放置して汚れが浮くのを待ちます。
根深いカビがあれば洗剤を吹いた上からラップを掛けてパックのようにすると効果的です。
熱交換器のアルミフィンは一列ずつ丁寧に、最低でも2往復くらいストレート噴射で洗浄し、最後にすすぎ残しの無いようシャワーに切り替えて全体を洗います。
アルカリ洗剤が残っているとアルミ素材を痛めることがありますので、ここは時間を掛けてもいいので念入りに行いましょう。
銅管(側面に見える茶色のパイプ)も忘れずに。
シロッコファンもシャワーとストレート噴射を使い分けて丁寧に洗います。プラスチックなので羽根を折らないように丁寧に扱いましょう。
固まった埃がどんどん落ちていきます。汚れが落ちていくのは気分が良いものですね。
落ちにくい汚れはブラシも併用してキレイにしよう!
そして地道に磨いてすすいでを繰り返すこと約20分、あらかたの洗浄が終わりました。
まずは背面の発泡スチロールボディ。カビも落ちてなかなかキレイになりました。
アルミフィンに詰まった埃もキレイに。風の通りが良くなればよく冷えるようになり節電に繋がるので見落としの無いようしっかりと。
シロッコファンの埃もキレイに落とせました。
これで床が汚れる心配も無くなり、安心してエアコンが使えます。
フィルターもご覧の通り。
フィルターに関してはワンタッチで簡単に取り外せるので、出来れば1~2ヶ月に1回程度のペースで清掃しましょう。
掃除機で埃を吸い取るだけでも十分効果的です。
キレイな状態を維持することは電気代の節約にもつながるのでオススメです。
最後にドレンパンを掃除しましょう。
ドレンパンはエアコン最下部のトレイ状になっている場所のことで、結露で生じた水を溜めているのですが、先程流した汚れもここに溜まってしまいます。
雑巾で水と一緒に拭き上げるように掃除しましょう。
さあ、これで一通りの清掃が完了しました。
あとは組み立てるだけです!
6. 乾燥・組立
最後はしっかり乾燥させてから組み立てます。各部をタオルで拭き取り、あとは自然乾燥でOKです。
フィルターはタオル2枚で挟んでポンポンと叩くように水分を拭き取ります。エアブロアーがあればなお良しですが、無くても時間をかければちゃんと乾きます。
日の当たる場所であれば早く乾きますが、直射日光はプラスチック部品を痛めてしまうので、基本的には日陰に置いて乾かしましょう。
乾燥したらあとは分解と逆の手順で組み立てるだけです。分解時に撮影した画像を見ながら作業しましょう。
取り外した配線も忘れずにつなぎ直しましょう。
ここでシロッコファンの取り付けについて一つ注意点があります。
赤○内、ファンの取り付け軸を上から見ると実は丸くなく、半月状の断面になっています。
この平滑な面にネジが当たるように取り付けることにより、ファンの空回りを防止する機能があるんです。
組み立て時にはこの向きに注意して取り付けましょう。
他にもパネルの噛み合いがズレていないか、ロック用金具の取り付けは緩んでいないか、電源ケーブルが外装の隙間に噛み込んだりしていないかなど、一つ一つ確認しながら組み立てていきます。
なんやかんやあって組み立て終了。
コンセントを繋いでみてちゃんと動作するかを確認できたら窓枠に取り付けて作業完了です。
お疲れ様でした。
まとめ: 楽しい作業で節約!でもわざわざやる価値は無いかも?
今回この作業をやってみた結果、ちゃんとキレイにクリーニング出来ました。
ほとんどお金をかけずに快適な環境が手に入った上に、初めて触る機械の分解組立をしてちょっとした工作を楽しんでいるような気分でした。
節約も出来て楽しいなんて一石二鳥!最強!とも思いましたが、実際のところ時間はかかるし面倒ではあります。
ちょっと調べてみましたが、安価な製品であれば3万円前後で購入できそうですし、いっそのこと新品に買い替えてしまうのも良いでしょう。
3万円を節約するためにいろいろな道具を揃えたり時間と体力を使う価値があるのか(しかも故障するリスクもある)を考えると正直微妙かもしれません。
でも僕は3万円もあったらバイクの部品を買ったり美味しい食事が出来たりいろいろ楽しめるな……と思って作業しましたよ。
この記事を読んだ方なら、手間はかかりますが特別な技能が必要な作業みたいなものが無いことはおわかりいただけたかと思いますので、ある程度道具が揃っている且つ、エアコン掃除に興味がある方はリスク承知でやってみてもいいでしょう。
うまくいけば浮いたお金であんなものやこんなものが買えますよ。
作業は丁寧に慎重に……でも楽しみながらやっていただけたら良いと思います。
おわり
コメント