こんにちは、かしわぎです。
1月も半ばに差し掛かり気温の低下がはっきり体感できる時期になってきました。
こんな寒い時期にはあたたかいお茶やコーヒーを飲みながらまったりPCへ向かいたいところですが、熱々の飲み物があっという間にぬるくなってしまって困った経験がある方も多いのではないでしょうか。
ぼくもあたたかい紅茶を入れたマグカップを片手にブログを書いたりYOUTUBEに入り浸ったりするのですが、わずか1時間程で冷めてしまってテンションがだだ下がりしてしまうことが頻繁にありました。
外出時にあたたかい飲み物を飲みたい時は、コンビニや自販機でペットボトルのお茶を買うこともありますが、この10℃を下回る寒さの中では一瞬でぬるくなってしまいます。
毎回購入していてはお財布にも優しくありません。
飲み物が冷めるたびに買ったり入れ直すのも面倒臭い……なんとかならないかな?
そんな人には魔法瓶(真空断熱マグ)が超オススメ!
僕が部屋での作業時だけでなく遠出にも魔法瓶を持ち歩く理由は以下の3つです。
この3つに加えて外出時に利用する場合は「毎回ペットボトルのお茶を買うより経済的」という大きなメリットが追加されます。
今回はシチュエーションを問わずに使える魔法瓶という容器自体の機能で優れているポイントにフォーカスしていきましょう。
何年も使い込んで魔法瓶の良さに気付いた結果、今回新たにひとつ追加することにしました。上記の魔法瓶の強みを十二分に活かせる製品を吟味した結果購入したのがこちら!
記事の最後で詳細説明をしますが、価格や保温性能、メンテナンスのしやすさなどのバランスが非常に高いレベルでまとまっている製品で凄く気に入ってます。
今回は魔法瓶を実際に使った感想や他の容器と比較して実感したその素晴らしさについて解説します。
みなさんにも魔法瓶の魅力を知っていただき、どんどん使ってもらえたら嬉しいです!
魔法瓶とは熱しにくく冷めにくい最強のドリンクボトル
魔法瓶とは真空断熱マグやバキュームフラスクと呼ばれている飲料品用ボトルで、内外をステンレスなどの素材による二重構造とし、その壁間を真空にすることで断熱しているのが最大の特徴です。これにより非常に高い保冷・保温能力を実現しています。
魔法瓶にはガラス製の製品もありますが、本記事では現在主に流通しているステンレス製の製品について解説していきます。
僕が積極的に魔法瓶を使うようになったきっかけは、バイク屋で働いている時に事務の方から戴いた水筒SM-SA48。スリムで軽いのに480mlも入る素晴らしいボトルだったので、作業のお供や外出時の水分補給など、あらゆる用途で8年程使い倒しました。荷物をたくさん持ちながら小脇に抱えたり不安定な持ち方をするなどして床にガンガン落とまくった結果、外見はボロボロに。しかし未だ健在な保温性能に感動し、追加の魔法瓶を購入したのがこの記事を書くきっかけになったというわけです。
各飲物用容器の比較
まずは各容器の容量や保温性能について比較していきます。
ここでは僕が普段使う様々な容器の特徴をまとめた比較表を用意しました。今回は僕の手持ちの容器を基準に検証しているので、製品名のないマグカップなどの性能などは参考程度にお考えください。
陶磁器 マグカップ | JDG-452C (保温マグ) | SM-SA48 (魔法瓶) | SM-VB60 (魔法瓶) | |
---|---|---|---|---|
容量 | 300ml | 450ml | 480ml | 600ml |
重量 | 245g | 200g | 210g | 260g |
耐久性 | 低 | 高 | 高 | 高 |
密閉性 | 低 | 中(専用フタ有) | 高 | 高 |
保温性能※1 | 低 | 69℃以上(1時間) | 6時間/1時間:71℃ 以上/87℃以上 | 6時間:73℃以上 |
電子レンジ対応 | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
メンテナンス性 | 簡単 | 簡単 | 要分解 | 要分解※2 |
参考価格※3 | 1000円~ | 2299円 | 2291円 | 3027円 |
製品リンク※4 | Amazon参考 | Amazon | Amazon | Amazon |
※2…分解点数は少なく手間は最小
※3…2025年1月時点のAmazon価格
※4…SM-SA48は生産終了品のため、現行の類似モデルを掲載
陶磁器のマグカップも電子レンジが使えたりして良いところもあるし、保温マグも数値上は冷めにくそうだし作業のお供に向いてるんじゃないかな?
それに表を見ても魔法瓶の凄さがイマイチわかんないなぁ……。
たしかにマグカップも気軽に使えるし良いところがたくさんあるよね。
でも魔法瓶の良いところは実際に使ってみて実感できるよ!
上記表で各容器の特徴がある程度掴めましたが、実際に比較するとどうでしょうか。
次はそれぞれの容器を実際に使ってみて分かった特徴を紹介しつつ、数ある中でも魔法瓶を使うメリットを解説していきます。
マグカップのメリットとデメリット
ここでは各種マグカップを使って感じたメリット・デメリットをまとめました。
【マグカップ各種の比較】
陶磁器マグカップを使う最大のメリットはデザインが多彩なこと。丸く温かみのある形状は愛着が湧いて頻繁に使いたくなること請け合いです。
また磁器製品は電子レンジを使用可能。一度冷めてしまった飲み物も別の容器に移し替えずにあたため直すことができます(陶器のマグカップには電子レンジ非対応品もあるので要確認!)。
デメリットは耐衝撃性の低さ。当然ですが陶磁器なので落とすと割れてしまうこともあるので取り扱いには注意が必要です。
また保温性が低く温かい飲み物がすぐ冷めてしまうことも弱点です(陶器マグは多少の保温性有り)。
冷めてしまうのは仕方ないと諦めて、飲みたい分を都度沸かしたりケトルから注ぐようにして割り切って使うのがいいでしょう。
真空断熱マグカップは魔法瓶と同様の真空断熱構造を採用したマグカップで、陶磁器のマグカップの弱点を解消したような特性があります。
その構造上基本的にステンレス製なので電子レンジは使えませんが、代わりに保温能力がアップしているので大きな問題ではないでしょう。落としても破損しにくく、キャンプなどのアウトドアにも安心して持ち出せます。
どちらのマグカップやタンブラーなどにも共通して言えることですが、直接口をつけて飲める手軽さとシンプルな形状のため洗浄しやすいのもメリットのひとつです。
この真空断熱マグカップ(JDG-452C)はある程度の保温性と大容量が正義!のマグカップで大変使い勝手が良く、普段から魔法瓶と併用しています。
僕はこれにホコリの侵入防止と保温性アップのためオプションのフタを装着。付属のフタでは出来ない「付けたまま飲み」ができます。縁にパッキンが装着されているので、密閉性が若干アップしているのもポイント。
魔法瓶は最高の保冷/保温性能が武器
いよいよ魔法瓶のメリット・デメリット紹介です。
メリットは序盤に書いた通りの3つ。最強たる所以がここにあります。
デメリットにもあるようにメンテナンスが大変なんじゃないの?
細かい部品を一個ずつ洗うのはちょっとめんどくさいかなあ。
……と不安に思う方もいるのではないでしょうか。メリットはしつこいくらい説明がありますが清掃が面倒臭いのでは看過できないデメリットですよね。
これは次項からのメリット・デメリットの中で併せて説明していきます。
メリット1. 最高の保冷/保温性能
ここまでに何度か書いていますが、僕が何よりアピールしたいのは魔法瓶の圧倒的な保冷/保温性能です。
魔法瓶は上記のマグカップと同様の真空断熱構造に加えてパッキン付きのキャップによる高い密閉性によって実現。上の比較表に書いたように95℃程度の熱湯を1時間後でも87℃以上を維持できるとメーカーが謳っています。
でも真空断熱マグだって69℃以上維持できるって書いてあるし大差無いんじゃない?
6時間以上の記載も本当なのかな?
それ実は僕も気になってたんだよね。
で、実際にどれくらいの保温能力の差があるのか調べてグラフにしてみたぜ!
室温13℃、磁器マグカップの容量に合わせて各容器に90℃の湯を300ml入れ、30分ごとに温度を計測してグラフに起こしました。
僕の主観ですが、飲み物を温かいと感じる温度が45℃程度と想定し、赤/青色の境目を45℃に設定しました。つまりこの線を下回るとぬるいと感じる温度ということです。
最初の1時間で陶器マグの湯温が37.9℃に急降下。一瞬でぬるいゾーンに突入してしまいました。
一方で真空断熱マグは67℃(フタ付き)と58.5℃(フタ無し)、魔法瓶はどちらも83℃以上をキープ。保温性能を発揮しつつもそこには既に16℃以上の差が。
そして2時間後、真空断熱マグ(フタ無し)が39.2℃でぬるいゾーン入り。続けて3時間経過時点で真空断熱マグ(フタ有り)も45℃でぬるいゾーンに。外気に晒される広い開口部を塞げるフタ付きマグが健闘しました。
そしてこの3時間経過段階での魔法瓶は……
73.4℃!(SM-VB60の数値。SM-SA48は同時点で74.8℃)
凄まじい保温性能!密閉性の高さも貢献しているのでしょう。
その後計測を続けましたが、6時間経過後も62℃以上をキープしていました。温度低下は2℃程度で安定しているので、8時間経過後でも50℃を下回ることはないかと思います。
メーカー指定の条件通りに計測すれば更に高い温度をキープできるでしょう。
メリット2. 高い密閉性と耐久性でどこでも使える
皆さんは飲み物の入ったマグカップやペットボトルを誤って倒して机を水浸しにしたことはないでしょうか?僕は数え切れないほど身に覚えがあります。ペットボトルもだんだん面倒臭くなってキャップを締めないまま置いて、結局はひっくり返してしまうのです。
魔法瓶の高い密閉性は上記の検証のように保温にも貢献します。当然ですが飲み物がこぼれる心配もほとんどありません。
高い耐久性も安心なので、リュックサックに入れて出かけたり、車のドリンクホルダーに入れてドライブやアウトドアのお供にも活躍してくれます。
メリット3. 軽量で普段使いに最適
魔法瓶はその軽さも大きなメリットです。いくら便利でも重い製品であれば使うのが億劫になります。陶磁器のマグカップなどはどうしても重くなりがちですが、ステンレス製魔法瓶はその容量と性能の割に非常に軽量に作られています。飲むたびに口元まで運ぶので、頻繁に持ち上げる容器の軽さは重要ですよね。
ボトル自体がスリムで持ちやすい形状なのも扱いやすさに貢献しているのでしょう。
普段遣いに最適という点ですが、ひとつ補足があります。それは片手で操作できるワンタッチオープンタイプを選ぶということ。
魔法瓶にはフタを外して直飲みするタイプやフタがコップになっているタイプなどがあります。
コップ付きのタイプは飲みたい分だけ注いで適温まで冷まして飲めるというメリットもありますが、両手を使って開け閉めするためどうしても作業が止まってしまうのです。
そんな時は親指でボタンを押してフタを開けてボトルから直飲みできる製品であれば煩わしさもありません。
デメリット1. 清掃時の分解が手間
魔法瓶の唯一にして最大の弱点。それが清掃の面倒臭さです。
魔法瓶の構造上、洗う際には必ずキャップやパッキンなどの部品を取り外す必要があります。これに加えてボトルの開口部が小さいため普通の食器用スポンジが奥まで入りにくく、しっかり磨くのが大変です。
この洗う手間が嫌で魔法瓶を使うのをためらう人も少なくないのではないでしょうか。
ボトル内側の清掃は普通の食器用スポンジ+菜箸でもいいですが、水筒向けスポンジを使うのがスマート。
スコッチブライトの「すごいボトル洗い」はカドのある特殊形状のスポンジを採用しており底部の隅に残りやすい茶渋も楽にしっかり落とせます。交換用の先端スポンジを別途購入できコスパ良好でオススメ。
100円ショップ各店やホームセンターなどでもボトル用スポンジは購入できますので、何かしらひとつ用意しておくのが良いでしょう。
更にこのデメリットは、製品の選択によってはかなり軽減できる場合があるのです。
次項でメンテナンスの簡便さも考慮したボトル選びについて解説していきます。
オススメの魔法瓶を紹介。片手で扱えて手入れのしやすいものが◎
ここまでお読みいただいた皆さんにはきっと魔法瓶の魅力を伝えられたかと思います。
魔法瓶の良さはわかったけど、実際にどんなのを買ったらいいの?
次の選び方3点を抑えた製品が良いね!
もちろん使いたい用途が決まってるならその限りじゃないよ!
- 片手で操作が完結するもの
- オールシーズン使えるもの
- メンテナンスが出来るだけ簡単なもの
メリットの項でも書きましたが、片手で操作が完結するボトルが使い勝手良好です。片手でロックを外して開けられるのであれば片手での作業を邪魔しません。登山などの散策中、PCでのブラウジング中、バイクや車での信号待ち(要周囲の状況確認)など、あらゆる行動を阻害せず水分補給が出来るメリットは大きいです。
暖かい時期になれば冷たい飲み物を入れたい方も多いでしょうが、魔法瓶はスポーツドリンクなど塩分の含まれた飲み物で内面が錆びてしまう可能性があります。こういった塩分を含んだ飲み物を入れたい場合はスポーツドリンク対応コーティングがされているものを選びましょう。
これなら飲み物の種類を気にすることなく、いつでも好きなものが飲めますね。
もちろん使用後は長時間放置せずにしっかり洗うなどのメンテナンスが必要ですのでご注意を。
そのメンテナンスですが、上記デメリットで書いたように魔法瓶はその構造上内側が清掃しにくいのに加え、どうしても分解する部品点数が多くなります。
そんな手間が増えがちな魔法瓶清掃の悩みを軽減できるのが……
パッキン一体型ボトル!
フタと飲み口の部分にあるパッキンがそれぞれの部品と合体しているので、分解するパーツがわずか2点+ボトルのみというシンプルさ。
当然パッキンを取り付ける凹凸も最初から無いため、細いブラシで溝を掃除する必要もありません。
内部も汚れや匂いがつきにくいコーティングが施されておりスポンジでゴシゴシと強く擦らなくても清潔が保てます。
僕もお茶を入れて使いましたが、サッと軽い清掃でOKです。というかそもそも茶渋なども付着しないのでずっとキレイなままでした。すごい。
上記条件を全て満たしつつ価格もお手頃な最強のボトルは、象印SM-VB60でした。
600mlの大容量なので作業中に離席していちいち継ぎ足す必要が無いのは助かります。
600ml、720ml、950mlのサイズ3つ&5つのカラーから自由に選べます。購入時は普段どのくらいの量の飲み物を飲むかを考えて容量を選びましょう。
▼小容量が良い方はこちらのモデルを▼
今回僕が購入したのは600mlの黒。
実際に手にしてみると黒というよりグレーに近い感じ。サラサラとした手触りの落ち着いたマットな塗色で持ちやすくて良いですね。滑高級感もあってGOODです。
フタを開けるためのボタンの隣には安心安全のロック用スイッチがあります。どちらも親指一本で操作できるので簡単便利。
細かいところにも気遣いが行き届いた素晴らしい製品です。お前も象印ユーザーにならないか?
少し高価になりますが、食器洗い乾燥機で洗いたい方はタイガー製のこちらがオススメ。食洗機使用可能な点とわずかに軽量な点以外の性能は象印のSM-VB60とほぼ横並びです。
まとめ: 魔法瓶をマイボトルにして体も財布もあたたかく
ここまで紹介してきたとおり魔法瓶を持ち歩くことで飲み頃の温度を逃す心配をしなくて済むようになりますし、毎回ペットボトル飲料を買わなくなっておサイフ事情改善も間違いなしです。
僕は長時間PCの前に座っていることも多く飲み物もたくさん飲むので大容量の真空断熱マグカップをよく使うのですが、その時は満タンにした魔法瓶を横にスタンバイさせておきます。席を立たずに1リットルほどの飲み物を手元に置いておけるのは快適すぎてやめられません。
魔法瓶最強!とか魔法瓶しか勝たん!とか
言ってたくせにマグカップ使ってるじゃん。
マ、マグカップは冷ましながら飲めるから温度調節が効きやすくていいんだよ!
それぞれに良いところがあるから特徴をよく理解して使い分けるのが大切だよってこと!
みなさんも魔法瓶であたたかい飲み物をたくさん飲んで体調管理をしっかりと!
寒い冬は魔法瓶で乗り越えましょう!
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