こんにちは、かしわぎです。
今回はMotorola製のスマートフォンedge 50 proのレビューです。 僕が実際に購入して約6ヶ月使ってみて感じた良いところ・イマイチなところ、どんな人におすすめ出来るかとその理由などを解説していきます。
- pOLEDのキレイな大画面
- 薄型軽量でホールド感良好
- なんでもそつなくこなせる処理性能
- 安心の防水防塵性能IP68
- 写真が結構キレイに撮れる3レンズカメラ
- バッテリーは4500mAhとそこそこ大容量
- 最大125Wの超急速充電
- 15Wのワイヤレス充電
- 10Wのワイヤレスバッテリーシェア
- おサイフケータイ対応
- 地味に便利なジェスチャー機能
- セールや乗り換えキャンペーンで50,000円前後で購入できるコスパの良さ
- ソフトバンク版のedge 50s proは更に良コスパ
- 好みの分かれるエッジディスプレイ
- ヴィーガンレザーボディの耐久性は未知数
- 処理の重いゲームは超快適とはいかない
結論から言いますと、エッジディスプレイやボディの質感に少々癖はありますが、基本はメイン・サブ端末どちらにもおすすめできるコスパ良好な万能機といった感想。防水防塵対応の上、ミドル帯スマホには珍しくワイヤレス充電機能も備えており、バイクのナビゲーション用としても優秀です。
価格を抑えたミドル帯の機種となると、処理性能に優れる一方おサイフケータイに対応してなかったり、防水防塵非対応だったり、そもそもの処理性能に劣るので動作がもたついたり……と、何かしらの機能と価格がトレードオフの関係になっていることがほとんどです。edge 50 proはあらゆる便利機能を抑えつつもミドル帯上位の性能を持たせた全部乗せスマホなのでした。
僕のレビューを読んで、スマホ選定の参考にしていただけたら嬉しいです。
現在楽天市場公式のスーパーDEAL SHOPでは、edge 50 proのセールが開催中。約30,500ポイントの還元があるので、実質50,000円程度で購入できます。
キャリア乗り換えはしたくないけどスマホをお得に購入したい方にオススメです。

次の項は僕がedge 50 pro購入を決めるまでの顛末です。すぐにレビューを読みたい方はこちらから!
デリバリー業に最適なスマートフォンが欲しいんだよ!
以前の記事にも書きましたが、僕は時間がある時にはUber Eatsや出前館といったフードデリバリーの配達員として働いています。
悪天候の稼働時、常に付きまとうのはバッテリー問題。充電端子が雨で濡れたりゴミが付着すると機器保護のために充電が無効化されてしまいます。 バッテリーが空になっては仕事どころではなくなってしまうため、これは死活問題です。 そこで僕は考えました。

充電する必要がないくらい大容量バッテリーのスマホにしよう!
そして購入したのはFossibot F101Proという激安タフネススマホでした。 12時間連続稼働を可能としましたが、突然のフリーズ連発や微妙なGPS精度の問題があり残念ながらレギュラー入りを断念。
もっと処理性能の高いタフネススマホを買うべきか……TORQUE G06辺りのタフネススマホなら満足できそうだけど価格が……しかし重くてゴツ過ぎてもスマホホルダーにも収まらないし使い勝手に支障が……。 などと、しばらく理想の機種選定に頭を悩ませました。 試行錯誤の末たどり着いた答えは……。

ワイヤレス充電対応のスマホにしたらいいじゃん
そうです。僕はワイヤレス充電に活路を見出したのです。 ワイヤレス充電ならUSBケーブルを繋ぐ必要がない=端子が濡れたり汚れてても関係なく充電できる=雨天使用でも問題なしでハッピー!……というわけです。
長時間駆動をあきらめた代わりに手に入れたのは、どんな環境でも充電できる安心感でした。
処理性能は十二分!ワイヤレス充電と価格面で死角なし
方向性が決まり機種選定に移りました。僕の求めるものは以下の通りです。
- ワイヤレス充電対応
- 過不足ない処理性能
- 高額過ぎない
- 防水防塵性能(できればIP68)
以上の4点を条件としましたが、これが意外とありません。1、2、4の条件にはiPhoneやXperia1or5シリーズ、Galaxy Sシリーズ、Pixelシリーズなどが適合しますが、高価な機種が多くなり条件3から外れます。
上記の型落ちスマホという手もありますが、ある程度長期間使うために現行機種の新品が望ましいです(一応HTC Desire 22 proというすべての条件をクリアした激安機種もありましたが、充電速度が非常に遅いとかBluetooth機器との接続が頻繁に切断されるとか、Android12で打ち止め等気になる点があったので見送りました)。
今度は価格面で近しいものを探すと、海外のミドルハイクラスのスマホが出てきます。処理性能は十二分なのですが、今度はワイヤレス充電に非対応だったりします。ついでにFeliCaも非対応だったりして(こちらは無いなら無いなりになんとかなりますが)、かゆいところに手が届かないものが多い印象でした。
あちらを立てればこちらが立たず……と、なかなかちょうどいい機種が見つかりません。
やはりいくつかは妥協する点がありそうかも……と思っていたところで目についた機種が1台ありました。 これならすべての条件を満たせます。
というわけで長くなりましたが、僕の次期サブスマホはmotorola edge 50 proに決定しました。
edge 50 proのスペック紹介。他候補モデルと比較。
まずはedge 50 proの性能を見ていきましょう。表中には他の最有力候補だったGoogle Pixel 8aの諸元を比較のために記載してあります。
motorola edge 50 pro/50s pro | Google Pixel 8a | |
---|---|---|
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 161.23×72.4×8.19(mm) | 152.1×72.7×8.9 (mm) |
重量 | 186g | 189g |
OS(初期状態) | Android 14 | Android 14 |
CPU(SoC) | Snapdragon 7 Gen 3 | Tensor G3 |
メモリ(RAM) | 12GB LPDDR4X 8GB(50s pro) | 8GB LPDDR5DX |
ストレージ(ROM) | 256GB UFS 2.2 | 128GB UFS 3.1 |
バッテリー容量 | 4,500mAh | 4,492mAh |
充電性能 | 急速充電充電 125W ワイヤレス充電(Qi) 15W | 急速充電 18W ワイヤレス充電(Qi) 7.5W |
ディスプレイ | 6.7インチ pOLED(有機EL) 解像度 2,712×1,220P リフレッシュレート 144Hz Gorilla Glass 5 ピーク輝度 2,000nit | 6.1インチ Actua(有機EL) 解像度 2400x1080P リフレッシュレート 120Hz Gorilla Glass 3 ピーク輝度 2,000nit |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
背面カメラ(メイン) | 5,000万画素(広角) 1,300万画素(超広角/マクロ) 1,000万画素(望遠) | 6,400万画素(広角) 1,300万画素(超広角) |
前面カメラ | 5,000万画素 | 1,300万画素 |
防水防塵性能 | IP68 | IP67 |
認証 | 指紋認証/顔認証 | 指紋認証/顔認証 |
FeliCa(おサイフケータイ)/NFC | 対応 | 対応 |
SIM仕様 | デュアルSIM(nanoSIM+eSIM) SIMスロットx1 | デュアルSIM(nanoSIM+eSIM) SIMスロットx1 |
付属品 | CtoCケーブル(125W充電対応) 充電器(125W充電対応) SIMピン サポート情報等印刷物 専用ケース(50s proは非同梱) | CtoCケーブル(USB 2.0) クイックスイッチアダプター SIMピン サポート情報等印刷物 |
希望小売価格(公式サイト) | 79,800円 | 72,600円 |
実売価格(ポイント還元等込) | 約50,000円 | 約58,000円 |
商品リンク | motorola edge 50 pro | Google Pixel 8 |
上記表を見るとedge 50 proのコスパの高さが際立ちます。
Pixel8aもあらゆる面で弱点の無い素晴らしい機種で、6.1インチのコンパクトなボディにあらゆる機能を詰め込んでこの価格。ある程度コンパクトな機種が好みの僕にはうってつけだと思っていました。
しかし気になったのがワイヤレス充電が7.5Wまでの対応という点。日中に輝度最大の常時点灯で複数のアプリを立ち上げて、充電速度とバッテリー消費速度の釣り合いが取れるのかというが唯一の気掛かりです。充電速度は早いに越したことはありません。
ついでにプライベート用のメインスマホがPixel8だったので、せっかくなら違うスマホ使ってみたい……というささやかな問題もありました。
そこで目をつけたedge 50 proは、256GBの大容量ストレージや大画面&軽量ボディに防水防塵性能もIP68と雨天使用でも安心安全。さらに突出した充電性能が光ります。これに専用充電器付属はもはやバグを疑うレベルのバリューセット。
完璧です。死角無しです。
edge 50 proの外観。デカくて軽くて持ちやすい!

それでは早速開封していきましょう。

付属品は以下の通り。
- CtoCケーブル(125W充電対応)
- 充電器(125W充電対応)
- SIMピン
- サポート情報等印刷物
- 専用ケース(50s proは非同梱)
最近は充電器が付属するスマホが少なくなってきているので、これはありがたいですね。

それほど大きくない充電器ですが、端子が折り畳めないので携行性は特別高くありません。僕は自宅での充電用と割り切っています。

付属の純正ケースは薄い作りの上、サイドが大きくえぐられているデザイン。操作感は良好ですが、落とした時の保護性能が心配です。
edge 50 proのサイズとディテール。良いモノ感と存在感が◎

6.7インチの大画面スマホとしては幅72.4mmとスリム(同サイズの他機種より平均4~5mmマイナス)。防水防塵IP68を備えつつ重量を186グラムに抑えてあり、サイズ以上に軽く感じます。


厚さは特別薄くはありませんが、端部のカーブエッジ形状でフィット感は良好です。フレームはアルミでちょっと良いスマホを感じさせてくれます。
カメラが背面から見て左側に寄せてあるので、机に置いて操作するとカタカタ揺れて落ち着きません。ケースを付けると軽減できます。

USB TYPE-C端子とSIMトレーは下部に。

SIMトレーはnanoSIMを1枚挿入可能で、デュアルSIM運用する場合は一方をeSIMとする必要があります。

右側面に電源/音量ボタンがあります。ちなみに左側面は何もありません。
あとは本機種の大きな特徴であるエッジディスプレイ。ラウンド形状がおわかりいただけるでしょうか。これがこのスマホの良いところであり悪いところ?でもあり、好みの大きく分かれるところでしょう。詳細は後ほど。

背面はヴィーガンレザー仕上げ。革製品のような手触りでグリップ感は良好です。ガッチリホールドしなくても保持しやすいので、片手操作でもある程度親指が画面端まで届きます。指紋が残りにくいのも◯。
ただ埃などのゴミが付着しやすいのは気になります。また、杞憂かもしれませんがレザー調ボディは摩耗による劣化がしやすそうで、使っていくうちにどのくらいの早さで劣化が進んでいくのかも気掛かりです。樹脂やガラスパネルのスマートフォンであれば気にする必要がないので、手触りを重視するケース無し派の方にとっては懸念点になるかもしれません。

左上にレイアウトされた3レンズカメラの右隣にNFC/FeliCaのアンテナがあります。
中央辺りにある機種も少なくないので、改札をくぐる時に無意識に中心部をかざすとゲートが開かずにちょっと焦るのでご注意を。

サイズ感の比較をしてみます。比較する機種はXperia 10ⅣとGoogle Pixel 8です。
比較的コンパクトな2機種と並べるとedge 50 proの大きさが分かります。一方で幅はpixel 8に1.4mm足した程度と割とスリムです。
edge 50 proの実際の使用感
続いて使用感についてのレビューです。
ディテール解説の項でも書きましたが、端部のラウンドした形状と背面のヴィーガンレザー仕上げで保持しやすく滑りにくいです。186グラムと大きさの割には比較的軽量なこともあって大画面の割に操作性は良好です。
処理性能の面では、Qualcomm Snapdragon7 Gen3というミドルハイクラスのSoC(CPU)と12GBのメモリが合わさり動画鑑賞やブラウジングはもちろん、ゲームも快適にプレイ可能です。


Antutuでベンチマークを計測しました。edge 50 proの総合スコアは816,480点とミドルクラスのちょい上位程度のスペックでした。体感としては50万点程度あれば普段使いする上で問題は無いと思います。比較用にGoogle Pixel 8のスコアも載せておきます。
この程度であればそこそこ重い3Dゲームも、設定次第で快適にプレイできそうです。

OSは初期状態でAndroid14。現在はAndroid15にアップデート可能です。ほぼピュアAndroidで、メインで使用しているGoogle Pixel 8とほとんど同様の癖のない操作感です。

Pixel系と違い、Wifiとモバイルデータの設定が分かれているのは地味に嬉しいポイントでした。
そこに加えてHello UIという独自UIにより、ロック画面やクイック設定をカスタマイズ可能。後述しますが、便利なジェスチャー機能を利用できるので使い勝手は非常に良いと感じます。
Hello UIではXiaomiのHyperOSやiOSのように、
左上からスワイプ→通知
右上からスワイプ→クイック設定
という設定にできるので、好みに合う方を選択しましょう。

ロック画面には通知や気温、天気情報の他にアプリのショートカット配置などのカスタムが可能です。
特徴的な大画面エッジディスプレイは好みの分かれるところ

6.7インチの大画面は、左右両端が大きくラウンドしたいわゆるエッジディスプレイ。pOLED(有機EL)の鮮やかなディスプレイは動画視聴やゲームプレイに最適です。
ピーク輝度は2,000ニトで屋外使用でも暗く感じることはほとんどありません。
このエッジディスプレイが好き嫌いの大きく分かれるポイントで、これが大きなデメリットと捉える方もいるかと思います。
エッジディスプレイはスマホ本体の端ギリギリまでディスプレイという構造になっています。このため本体サイズの割には大画面となっているのが特徴です。画面が大きいので純粋に動画やゲームなどの没入感を高くすることができる他、一画面に表示できる情報量が多いのでブラウジングにも最適です。
その反面、側面の一部まで回り込んだディスプレイという構造自体が欠点でもあります。
エッジディスプレイの欠点その1は保護フィルムが少ないこと。
丸みのあるディスプレイを全面カバーできるガラスフィルムを貼ると、使っているうちに端部から浮き上がってしまうことがあります。そもそもフラット面しか保護出来ないフィルムもあります。ディスプレイ全面を保護できてタッチ感度も悪くなくて剥がれにくいフィルム……という条件で探そうとするとかなり種類が限られてきますし、家電量販店やスマホショップにフィルムが売っていない場合もあるのです。ある程度吟味する必要があるのはかなり手間ですよね。
欠点その2は誤タップ問題。親指の付け根が触れるなどした際に誤タップが発生することがあるという欠点もあります。スマホを持った手の逆側の画面端をタップしようとした場合に発生しやすいようです。

僕が使っている時に誤タップは発生しなかったから、他のエッジディスプレイ機だったり個人差があるみたいだけど、意図しない操作が頻発するのは結構なストレスかもね……。
そして欠点その3はディスプレイに傷がつきやすいこと。本体のうちのディスプレイが占める割合が高ければ、落下させた時などに傷つきやすいのは当然です。ミドル帯のお手軽スマホとはいえ簡単にディスプレイが傷ついたり割れてしまうと思うと使うのを躊躇してしまいますね。
画面保護フィルムの問題は完璧な解決策とはいえませんが、個人的にはTPUフィルムを貼るのをオススメします。フィルム自体が柔らかく画面にフィットするので、ガラスフィルムのように指が引っかかって剥がれるリスクも減らせます。強度の高いガラスフィルムと比べると耐衝撃性と透明感に劣る傾向がありますが使い勝手は良好です。
僕が使用した製品は廃盤になってしまったのか見つけることが出来なかったので、ラスタバナナのTPUフィルムのリンクを用意しました。反射防止フィルムなので、バイクのナビ用途などの屋外使用に効果的です。
誤タップと画面保護のためにはスマホケースを装着するのが効果的。純正ケースでは画面端を保護しておらず不安なため上記ケースを購入しました。薄くて柔らかいので持ちやすさへの悪影響はほとんどありません。画面両端をカバーしているため誤タップ防止にも役立ちますし、ディスプレイの端部ギリギリまでの保護なのでエッジディスプレイの大画面を隠してしまうこともありません。
薄さもあって落下の衝撃には少々頼りないように思いますが、上下端がディスプレイよりわずかに高く作られているので、10回ほどコンクリート路面に落とした僕のedge 50 proの画面も傷つかずに済んでいます。

ヴィーガンレザーボディは滑りにくいから、注意していれば落としにくいし、質感の良さを楽しみたい方はそのままでもいいかも。
というか半年で10回は落としすぎだよね……。
上記の問題点が克服できれば大画面の有機ELディスプレイで美麗な映像を楽しめます。エッジディスプレイのメリット・デメリットをしっかり理解した上で検討しましょう。
ブラウジングや動画再生などの普段使いは、サクサク動作で超快適
edge 50 proのディスプレイのリフレッシュレートはなんと最大144Hz!ハイエンドスマホにも引けを取りません。スクロール操作やアニメーションが超ヌルヌルです。アスペクト比は20:9と他の6.7インチスマホより若干縦長なので、SNSやブラウジングとの相性が良く快適です。もちろんYouTubeやAmazonプライムビデオの再生でカクつくこともありません。コンテンツ消費用途にも適した機種と言えるでしょう。
かゆいところに手が届くジェスチャーやサイドバーなどの便利機能

地味に便利な機能その1にジェスチャー機能があげられます。
これを使えば画面やボタンの操作を行わずにカメラを起動したり指定したアプリを起動できます。
背面タップなどのいくつかの機能はPixelシリーズやiPhoneシリーズにも実装されていますが、edge 50 proのジェスチャーはタップ強さを3段階から選択できたりと微妙に改良されていました。

そのなかでも僕が特に気に入っているのが簡易ライト操作。本体を2回振ると背面LEDライトのON/OFF操作が出来る機能です。
シンプルながらこれがかなり便利で、いちいちクイック設定からLEDライトの項目をタップする必要がなくなりました。振り下ろしの判定も上手く設定されており、意図しない点灯は一度もありません。
夜にバイクの鍵穴を探したり暗い足下を照らしたりとなにかと活用する場面が多いので、簡単かつ素早く操作できるこの機能が重宝しています。
地味に便利な機能その2はサイドバー。
SONY Experiaシリーズにあったサイドセンスのような機能で、画面端にあるバー(左画像の赤枠内)を画面内側にスワイプして、あらかじめ登録していたアプリを一覧から起動できます。頻繁に使うアプリはここに入れておけば素早く起動できますし、ホーム画面上にアプリを置く必要が無くなってゴチャつかないのも嬉しいポイントです。
Androidスマホとしては標準的な画面分割機能とピクチャー・イン・ピクチャーに加えて、Galaxyなど一部機種で使用可能なフリーフォームウィンドウが使用できます。
フリーフォームウィンドウの使用頻度はあまり多くないかもしれませんが、動画を見ながらメモを取ったり、ナビアプリで道案内しながらフードデリバリーアプリを立ち上げるといった多彩な使い方ができます。

edge 50 proはmotorola製スマホの特徴的な連携機能であるSmart Connectが使用できます。スマホからPCへファイル転送をしたり、タブレットやPCをスマホのサブディスプレイにしたり、PCへスマホの画面をリモート表示したり……といった機能が使えます。
スマホの操作を大画面で出来るので、調べ物や文章作成などの作業効率大幅アップが見込めます。

ファイル送信はQuick Shareがありますし、ブログの記事作成やブラウジングをしたければノートPCを携帯した方が手っ取り早いので、僕の場合あまり活用するシーンが思いつきませんでした。
例えば旅行先のホテルでTVに接続して大画面で動画を観る……など、ノートPCを持っていく余裕がない場所で使えそうかもしれません。
他になにか便利な使い方を思いついたら追記していきます。
ゲームプレイはそこそこ快適だけど、過度な期待は禁物。
edge 50 proが普段遣いには何の過不足もないことは分かりました。それでは3Dゲームなどはどうでしょうか。
検証用ゲームその1は『ウマ娘プリティーダービー』。3Dゲームとしてはそれほど重くないので、メニュー画面、レース中、ウイニングライブもカクつき等無く快適にプレイできました。処理の最も重そうなウイニングライブである『GIRLS’ LEGEND U』特別版でも問題無しです。スマホもほとんど発熱を感じませんでした。
検証用ゲームその2は『ゼンレスゾーンゼロ』です。スマホの動作検証用に始めたので進行度合いは序盤も序盤です。

画質設定【高】にしてプレイしてみると思いの外快適で、カクつきもほとんどありませんでした。戦闘中も40FPS前後出ています。ただし敵が大勢出てきた際や派手なエフェクトが発生した際は、GPUの使用率が80~90%&FPSも30程度に落ち込むことがありました。40~50FPSで快適にプレイするには画質設定【中】程度がいいでしょう。
プレイ中は明らかな発熱を感じます。3Dの重いゲームをプレイする際は設定を見直す必要があるでしょうが、最高画質よりある程度抑えた設定であれば問題なくプレイできると思います。
周波数帯は各キャリアの重要バンドにほぼ対応
ネットなどの通信環境が快適に利用できる、いわゆる”繋がりやすさ“に関係している対応周波数帯(バンド)をチェックします。
- 4G (LTE): B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B39/B40/B41/B42/B66
- 5G: n1/n3/n5/n8/n28/n41/n66/n77/n78
併せて各キャリアの対応周波数帯を表にまとめました。海外向けや普及の進んでいないバンドは省きましたのでご了承ください。
各キャリアの対応周波数帯
通信種別 | 対応バンド | 電波の特徴 | 繋がり易さ /速度※2 | docomo | au | Soft bank | 楽天 モバイル |
4G (LTE) | Band1 | 主要バンド | ◎/△ | ◯ | ◯ | ◯ | |
Band3 | 東名阪※1で運用 Band1より高速 | ▲/▲ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
Band8 | プラチナバンド | ◎/△ | ☆ | ||||
Band11 | 他バンドの補完用 | △/△ | ◯ | ◯ | |||
Band18/26 | プラチナバンド B18はB26に内包 | ◎/△ | ☆ | ☆※3 | |||
Band19/26 | プラチナバンド B19はB26に内包 | ◎/△ | ☆ | ||||
Band21 | 他バンドの補完用 | △/△ | ◯ | ||||
Band28 | プラチナバンド 一部地域のみ運用 | △/△ | ☆ | ☆ | ☆ | ☆※4 | |
Band42 | 高速な プレミアム4G | ▲/▲ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
5G | n1 | 4Gを転用した5G | ◯/▲ | ◯ | |||
n3 | 4Gを転用した5G | ◯/▲ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
n28 | 4Gを転用した5G | ◯/▲ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
n77 | Sub6 主流5G n78を内包 | ◯/◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
n78 | Sub6 主流5G | ◯/◯ | ◯ | ||||
n79 | ドコモのみ 対応のSub6 | △/◯ | ◯ | ||||
n257 | ミリ波で超高速 普及はまだ 不十分 | △/◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
※1 東京・名古屋・大阪を中心としたエリア。
※2 △…普通 ▲…そこそこ速い/そこそこ繋がる ◯…速い/繋がりが良い ◎…超速い/超繋がりが良い
※3 auから借りているバンド。他バンド拡張に伴い将来的に縮小の可能性あり
※4 自社展開しているバンド。現在カバーしているエリアは少ないが後々拡大の見込み。
Band21とn79のdocomo系メインのバンドとn257に対応していませんが、その他主要なものには対応しています。docomo系SIMを使う場合にn79対応であればなお良かったですが、どのキャリアで使っても不自由することはないと思います。n257が日本全国で普及するのももう少し時間がかかりそうな気がするので、気にしなくても大丈夫でしょう。
SIMフリー運用の際にどこのSIMが適しているかを考慮する必要がないのは嬉しいですね。
僕が実際に使っている時も、山間部や街中問わずネット接続が切断されたり圏外になったりといった不具合は一度も起きませんでした(YmobileSIM使用)。
GPS精度も良好、ラグ等も無し
続いてGPS testというアプリを使用してGPS精度をチェック。神奈川県横浜市で計測します。
僕はスマホをカーナビとして使用することもよくあるので重要な項目です。

- In View…捕捉している衛星
- In Use…測位に使用している衛星
- ○…GPS
- △…グロナス
- □…みちびき
- ⬠…ガリレオ
- ◇…SBAS(衛星航法補強システム)
- AVG SNR…衛星電波強度の平均(緑に近いほど強い)
捕捉している衛星の数は90前後、使用している衛星の数は50前後から多い時は70程度でした。
電波強度は25前後を推移。一度受信した衛生の電波もなかなかロストせず常時安定していました。
体感ですが、ナビ用途としては黄色以上の電波強度の衛生を30機程度補足していると快適に使えると思います。本機種は測位に使用できる衛生が常に40以上あったので、田舎の山間部等でなければ安定したナビゲーションができると思います。
実際にカーナビとして使用してみましたが、通知や現在位置更新にラグも発生せず、ズブズブにナビ依存したドライブができました。
優秀なバッテリー保ちと超急速充電&ワイヤレス充電で死角なし
次は僕が最重要視した項目であるバッテリー&充電性能のレビューです。
5,000mAhを超えるバッテリーを備えたスマホが増えてきた現在では、本機種の4,500mAhというバッテリーは特別大きくもないですがそれでも十分な容量です。
公式サイトには『駆動時間 1日を超えるバッテリー駆動時間』と、なんだかあいまいな表記しかなかったので、実際に動画を連続再生して計測することにします。
バッテリー残量100%の状態からWi-Fiに接続し、画面輝度を最大にしてYouTubeの動画を連続再生してみました。
バッテリー消費量検証 | |
---|---|
動画再生時間 | edge 50 proバッテリー残量 |
1時間 | 95% |
2時間 | 90% |
3時間 | 85% |
大画面と高リフレッシュレートを考慮すると思いの外長持ちするように感じます。
リフレッシュレートは使用状況に合わせて自動で可変させたり60Hzや120Hzに変更できるので、60Hzあたりに設定すればバッテリーは更に節約できるでしょう。
余談ですがedge 50 proは待機時の消費電力がかなり小さいです。僕はサブスマホとして使用しているのであくまで参考程度ですが、バッテリー残量が100%から99%になるまで3時間ほどかかります。12時間後のバッテリー残量はなんと91%でした。その間45分ほどのブラウジングと10分ほどの動画視聴を行いました。普通に使っている間のバッテリー消費は特別少なくもありませんが、サブスマホとして使う方はバッテリー残量を気にする必要が無いのは嬉しいポイントですね。
edge 50 proは最大10Wのワイヤレスバッテリーシェアに対応しているので、メインスマホの簡易モバイルバッテリーとしても役立つでしょう。
本機種は125Wの急速充電(TurboPower充電)に対応しており、motorola公式サイトではバッテリー残量0%から100%までわずか19分で充電できると謳っています。

早すぎて半信半疑だったので、実際にバッテリーを0%から充電して検証してみました。
すると充電を開始してわずか5分で30%に到達しました。高い充電負荷でバッテリーが爆発するのでは……という根拠のない心配をしながら見守っていると、いつの間にか100%に達していました。
充電にかかった時間は21分40秒とほぼ公称通り。

バッテリー70%辺りまでは最大100W~60W程度の出力を行き来しながら、残り30~20%は25W程度で充電……と、充電状態に併せてバッテリーへの負担を抑える制御がされているように思いました。
ただ、やはりというかさすがに充電器もスマホ本体もある程度熱を持ちます。普段は通常速度で充電し、急な外出だったり前日の充電を忘れた出勤前だったりといった緊急時に急速充電するというように使い分けるのが良いでしょう。

ちなみに125Wの急速充電を使用するには設定画面から急速充電をONにする必要があります。設定をOFFにしていても30W程度での急速充電は可能なので、急ぎの場合以外は急速充電設定をOFFにしてバッテリーの負担を抑えるのもいいかもしれません。

次は本命のワイヤレス充電の検証です。この機能は、バイクのナビとしてスマホを使っている時に最大の効果を発揮します。edge 50 proを購入したと言っても過言ではありません。
スマホをナビとして使う時は、バイクに備え付けたホルダーに固定します。このように使用していると雨に降られた時に充電端子が濡れてしまい、機器保護のために充電を受け付けなくなる場合が多々あるのです。
USBケーブルを使用して充電していると隙間から水が侵入してしまい充電が中断されてしまいます。ケーブルが浸水して故障するだけならまだマシです(これで何本もケーブルを駄目にしました)。

僕は雨の中でUSBケーブルを使ってスマホを充電した時、ショートしてケーブルとスマホのカバーが焦げたことがあるよ。最悪の場合火災に繋がる可能性もあるから、有線充電は環境に十分注意しないと駄目なんだ。
充電するためには雨宿りができる場所を探して、端子の水気を飛ばして、モバイルバッテリーを取り出して……と、充電できる状態を用意するだけでも非常に手間がかかります。天候にかかわらずバイクに乗る僕には大きな悩みのタネでした。しかし全ての問題から開放されるときが来たのです。
当然ですがスマホホルダーもワイヤレス充電に対応している必要があります。今回僕が使用したのはこちら。
最大15Wまで対応で、USBケーブル給電かバイクのアクセサリ電源からの給電かを選択できるスグレモノです。配線加工が苦手な方にもオススメです。

バイクのキーをONにしてホルダーにスマホを固定するだけで、すぐにワイヤレス充電が開始されます。充電が不要な時は背面のボタンで充電機能のON/OFFを切り替えできます(USB給電時は常時ONのみ)。

Ampereというアプリで充電状態を確認すると平均して10W前後で充電できました。実際にナビとフードデリバリーアプリを複数立ち上げながら使用してみましたが、消費電力が充電速度を上回ることは無く、それほど発熱もしませんでした。夏場が心配ですが、ワイヤレス充電を使う場合は雨が降っている=気温が低いという想定なのでおそらく問題はないでしょう。
環境を問わずに充電出来るのでバッテリー切れを心配して右往左往しなくなり、余計なことを考える必要もなくなったので気持ちの余裕も生まれました。ワイヤレス充電はすべてを救うようです。
カメラはキレイに撮れるけど、一部に難あり
カメラ性能もチェックしていきましょう。ちなみに僕はカメラ素人なのでご参考までにどうぞ。



屋外撮影では目で見た感じに比較的近い雰囲気で撮影できました。影の部分の潰れや空と雲の白飛びも無いように見えます。


食べ物も派手すぎない写り方。ディテールもしっかり描写できているようです。

マクロモードは超広角レンズを使用。対象物にかなり寄れます。

夜景モードでの撮影ではノイズが少なく、電光看板の白飛びもありません。
ミドルクラスのスマホとしてはかなり優秀なカメラを搭載していますが、一部条件で問題が発生しました。ジムや道場などの蛍光灯の光がある、且つ窓から太陽光が差し込むような場所での動画撮影です。日本刀の試し切り体験教室というイベントに参加した際、ネックマウントにedge 50 proを固定して一人称視点で撮影したのですが、画面が白っぽくなり残像も発生してしまったのです。同様の環境でPixel 8を使用した時は映像の白っぽさも残像の発生もありませんでした。
上記のような環境で撮影する機会は多くないとは思いますが、万能なカメラではないことを留意しておく必要があります。
またアプリを複数立ち上げている時にカメラを起動して1~2秒ほどカクつくことがありました。写真→動画→ポートレートなどのモード切替時にも0.5秒ほどラグが発生します。ほんの僅かな時間ですが頻繁に発生する問題なので、カメラ性能を最重視する方は注意しましょう。
フードデリバリーでの使用。抜群の安心感で超快適!

ここからはいよいよ僕の本命であるフードデリバリー業での使用感をレビューしていきます。
テスト条件は以下の通りです。
- 日程: 4月6日(日曜日)
- 地域: 神奈川県横浜市/藤沢市
- 天候: 午前中~14時頃…雨 午後…晴れ
- テスト時間: 12時~21時(計9時間)
- 最高/最低気温: 18℃/10℃
気温もそれほど高くないので、充電しながらの使用でも熱暴走の心配はないでしょう。
検証に使用した地域では、午前から14時頃までは降水量0.5~1.5mm(瞬間的に2mm程度)の雨が降り続いていました。edge 50 proはIP68の防水防塵対応なので気にせずにそのままスマホホルダーにセットして運用します。というより防水防塵対応スマホでなければバイクのナビ用途として使うのはあまり現実的ではないように思います。防水カバー等の対策をせずに済むのはありがたいですね。
2つ以上のデリバリーアプリ、商業施設内の店舗や駐車場検索のためのブラウザ、ナビとして使用するGoogle mapと、常時4つ以上のアプリを立ち上げて稼働しました。ディスプレイは輝度最大(日中に限る)で常時点灯に設定しています。この状態でも動作が緩慢になったり、アプリのクラッシュ/フリーズやスマホの強制再起動などは一度も発生せず終始快適に使用できました。
試しにスマホホルダーからのワイヤレス給電をOFFにして使用してみたところ、1時間経過時のバッテリー残量は90%、3時間経過で70%となりました。4,500mAhのバッテリーといえど、無充電で9時間程の長時間稼働は無理でしょう。やはりどこかで充電しながら使用する必要が出てきますが、この日の天候は雨のち晴れ。有線による充電しか使えない機種であれば、できれば雨が止むまで充電は控えなければいけません。一方のワイヤレス給電搭載機であるedge 50 proなら、ワイヤレス給電スマホホルダーと合わせれば雨晴れ問わずいつでも充電できます。
充電直後に触れてみても発熱を感じることはありませんでした。

出発前に「途中で充電しなくても良いようにできるだけ100%にしてから出発しよう」などとバッテリーを気に掛ける必要も無いからすごく気楽だよ!
まとめ:全部乗せ万能スマホ。メイン・サブどちらでもオススメ
様々な検証をしてきた結果、edge 50 proはなんでも出来る万能スマホということが分かりました。
強みはやはり、ブラウジングや動画視聴をはじめとした日常使いを快適にこなせるだけの処理性能でしょう。ハイクオリティで重いゲームを最高画質で遊びたい、等の用途ではハイエンド機に一歩譲りますが、設定を工夫すれば十分快適なゲームプレイも可能です。
またその上IP68の防水防塵性能とおサイフケータイといった日本人がスマホに求めるあらゆる機能を備えつつ、125Wの超高速な充電とワイヤレス充電に対応しているミドル帯スマホはedge 50 proだけでしょう。
近年では珍しくなってきたエッジディスプレイは大画面で没入感がある反面、選択肢の少ないフィルムや傷つきやすいといった欠点もあるので抵抗感がある方もいるでしょう。
逆に弱点らしい弱点といえばそのエッジディスプレイくらいなので、気にならない・上に書いた対策法で使っていけそうと思った方には自身を持ってオススメできる機種です。
現在楽天市場公式のスーパーDEAL SHOPでは、edge 50 proのセールが開催中。約30,500ポイントの還元があるので、実質50,000円程度で購入できます。
キャリア乗り換えはしたくないけどスマホをお得に購入したい方にオススメです。

ハイエンド機は高いし、そこまでの性能はいらない。ローエンド機はお手頃だけどある程度ゲームもやりたい……。そんなちょうどいいスマホをお探しの皆様、いかがでしょう!
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